Restoration House, Rochester (レストレーション・ハウス、ロチェスター)-1-
しばらく続いた、広報活動標本箱群も、やっと一段落して、再び街やら建造物やらの標本箱に、そして、ひっさびさに話はイングランドに戻ってきて、Kent(ケント)のRochester(ロチェスター)から。
この街は、以前にフューズド(溶かせた)ガラスをジュエリーに使っていた時に、そのフューズド用の材料ガラス板を仕入れるのに、何度か来ていた。標本箱にも詰め込んだことがあって<このページ>・・・、なんとまぁ、8-9年も前の話だということに気がついて驚く。
最近はガラスカボション石が簡単に入手できるようになったので、そしてその方が、色味の展開や管理がしやすいので(そしてフューズド・ガラス加工をしてくれていたクラフトマンが、本業の木工が忙しくなったのもあり)、材料ガラス板を仕入れに行くこともすっかりなくなってしまい、ずいぶんとロチェスターにはご無沙汰していた。
去年の9月にここを訪れる気になったのは、インスタグラムでちらっと見かけた、Restoration House(レストレーション・ハウス)のインテリアが、好きすぎて・・・これは自分で撮影しに行かねばと、思い立ったから。
この屋敷、14-15世紀建造の2件の建物が、17世紀に合体したもので、現在はデベロッパーのオーナーが在住、6-9月の木・金10am-17pmに有料一般公開されているが、金曜日の10-11amの1時間だけが、フォトグラファー用に撮影可の時間帯。
なので、もちろんこの時間帯をめがけて、ロンドンから出かけたのだった。
そして、この屋敷の名称「Restoration House(レストレーション・ハウス)」というのは、てっきり「修復された(Restored)屋敷」の意味かと思いこんでいたら、Restrationの意味が違って、王政復古の方の意味だった・・・というのは、帰ってきてから、Wikiのページを見るまで気が付かなかった(ちゃんとWebsite読んどけよ・・・笑)。
チャールズ2世が、王政復古で即位するために、亡命先のオランダからドーヴァーに帰還、ドーヴァーからロンドン入りする間に一泊したのがこの屋敷だったそうで、そこから名付けられているそうだ。
前置きはこれぐらいで、イメージに。
エントランス。
これは帰り際に撮ったもので、朝はオープニングの時間まで、
前に見学者の列が並んでいる。
入り口を入ると、庭に続く廊下状のホールで、
建物が左右に分かれていて、
まず順路の右側へ。
大きな暖炉のある、パネリングで囲まれた部屋。
この屋敷が元々建てられたときは、
この部屋が、グレイト・ホール(大広間)だった。
暖炉と反対側、表の通りに面した方の壁面。
窓はサッシュ・ウィンドウなので、
17世紀以降に取り替えられたもの。
暖炉側の(庭に面した)窓は、
ケースメントなので、こちらの方が古いかたち。
奥の、現在のリヴィングルームに繋がる部分。
現在のオーナーのコレクションで飾られているわけだけれど、
17-18世紀のものでまとめられていて、
それがリアリティーを醸し出している。
現在のリヴィングルーム。
ミュージアムのような壁面。
この部屋にも大きな暖炉が。
ちなみにここの現在のオーナーは、
どうやら建築デベロッパー/コレクターのようで(詳しくは知らないけれど)、
パートナーの男性とここに住んでいるそうだ。
Pおじさんもだけど、こういう「美意識」に特化した
ライフスタイルと、「家族・家庭」というのはなかなか、
相容れないものなんだな、と思う。
(あ、自分も、ちょっと含めて・・・笑。)
暖炉のパネリングは、オリジナル16世紀かと。
そこにルネサンス絵画が、似合いすぎる・・・。
別のアングルで。
ぶれないテイストが、カッコよすぎる・・・。
庭に面した、ベイ・ウィンドウの窓辺。
その窓辺と反対の面、リヴィングルームの奥には、
タペストリーの間が。
こちらの窓は、正面の道に面している。
この部屋を出ると、
中国漆キャビネットのはいった、
小さな一角があって、
その先には階段が。
その階段を上がって、順路は2階へ、
というところで、続きはまた次回に。
Restoration House(レストレーション・ハウス)
17-19 Crow Lane, Rochester,
Kent. ME1 1RF
map:
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