Cinquantenaire Museum, Brussels (サンカントネール博物館、ブラッセル) -4-
Cinquantenaire Museum (サンカントネール博物館)の中のハート博物館室を出て、今回はその他の部屋を見て回る。
この博物館、またの名を(というか正式名称なのかな?)美術史博物館と呼ばれていて、美術・工芸史に特化した博物館なので、私的に興味の中心の中世~ルネッサンスの美術工芸も、いろいろ収蔵展示されている。
これは、ハート博物館を出たところの吹き抜け。
正面入り口から、向かって右のウィングに位置している。
反対の左ウィングは、世界の民族博物館的な位置づけになっているようで、
このときはオセアニア展をやっていて、
アモイ像なんかが展示されていたらしい。
私は見に行かなかったけれど、その特別展の方は、
土曜日だったので、家族連れを中心に大盛況。
一方こっちの歴史ネタ常設展は・・・・、この写真のようにガラ空き。
いや、静かで全然この方がありがたいんだけどー^^。
タペストリー満載の、タペストリー室。
そういえば、ブラッセルズはルネッサンス期のタペストリー生産の中心地。
特別に一室が当てられているのも、理解できる。
ゴシック末期の、祭壇レリーフ。
これも。
そのディティール、Nativity(キリスト降誕)のシーン。
彫りがすごい・・・、まるでミニチュア建築。
15世紀ゴシックなディティール。
受胎告知。
15世紀の祭壇画扉絵の受胎告知は、
当時の画家の画材の様子とともに展示されている。
当時絵の具は、顔料と油が調合されて、貝殻が絵具皿。
15世紀の写本の挿絵を参照している。
このようにアシスタント/丁稚くんが、岩絵の具を粉末にして、
オイルを練り込み、絵の具を作る担当。
19世紀にチューブ絵の具が発明されるまで、
「絵の具から作る」方法が取られていた。
ちなみに、このチューブ絵の具の発明が、野外スケッチを可能にして、
印象派を生み出す、一つののきっかけになったと言われている。
ところでこの写本に描かれているのは、女性画家で、
北フランスからオランダにかけてのローカントリーズでは、
当時女性も画家の家業を継ぐことが多く、
ブリュージュの画家組合の、15世紀後半の記録では、
組合員の25%が女性だったのだとか。
秀麗な象牙の聖母子像はもう少し古くて、
中世後期、14世紀のものかな。
16-17世紀のファニチャーが展示されている、部屋が続く。
テーブルの上には、バックギャモン。
今回の最後は、部屋かチャペルに置かれた、
祭壇キャビネット。
まだ続きますよー。
Cinquantenaire Museum (サンカントネール博物館)
10 Parc du Cinquantenaire, 1000, Belgium
月曜閉館
Map:
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