Ightham Mote (アイタム・モート)-3-
チャペルのLinenfold(リネンフォルド)パネリング。
これは典型的な16-17世紀の、壁のオーク・パネリングのパターン。
このチャペルのものはオリジナルのオークパネリング。
後ほど、19世紀のリヴァイヴァル期のものが出てくるけれど、
それは、量産機械彫なので、もっと画一的な仕上がり。
The Lady in White, John Singer Sargent(ジョン・シンガー・サージェント)
サージェントが1887年に描いたこの絵画は、
当時滞在していたアメリカの鉄道エンジニアで富豪の、
Palmer(パルマー)一家のお嬢さんElsie(エリジー)のポートレート。
この絵画からだけだと、チャペルのパネルか、
廊下にある19世紀の方パネルか、判断できないけれど、
そのどちらかを背景にして描かれたもの。
窓には、ステンドグラス。
Box Pew(ボックス・ピュー)と呼ばれる、
升席状になったベンチ席。
Pulpit(パルピット)と呼ばれる説教台も、
コンパクトながら、ちゃんと設置されている。
天井画が修復されている。
ここにもテューダー・ローズがいっぱい。
チャペル建造当時の、オーナーSir Richard Clement(サー・リチャード・クレメント)の、
Henry VIII(ヘンリー8世)への忠誠の印。
順路で次は、Drawing Room(居間)。
巨大な暖炉は、17世紀ジャコビアン期のもの。
壁には、時代の下った(ガイドブックには書いていなかったけれど、
これは壁に張り込まれているのではなくて、パネルに張り込まれて、
壁に設置されたもの。
暖炉のディティール。
部屋の反対側のコーナーにある暖炉は、
ジャコビアン風だけれども、1890の表記があって、
19世紀のリヴァイヴァル様式のもの。
壁のフリーズ(天井との境を取り巻くボーダーパネル)は、
17世紀ジャコビアンで、コーナーの暖炉と同様に、
クリーム色にぬり込められていたものを、
オリジナルの2色使いに、修復されたもの。
この部屋には、どうやって運び込まれたのか不明の、
一枚板の巨大なミラーが架けられている。
これも19世紀後半の設置と考えられている。
それ以前には、このサイズの一枚板ミラーは、製造できなかったので。
その次には、19世紀の寝室。
その外側の廊下・階段部分が・・・、
19世紀リネンフォルド・パネリングで覆われている。
17世紀のものと違って、機械生産なので、画一的な感じ。
その先の長い廊下。
その窓から、中庭をのぞいたところ。
次回は、最終回で、最後のオーナーのオフィスやら、
ビリヤード・ルーム、そして庭の様子などを。
Ightham Mote (アイタム・モート)
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