Ightham Mote (アイタム・モート)-4-
朝に通っているジムも、いつもより空いてるぐらい。
ウチは、夜のダイジェスト版で観ることにして、
Business as usual、いつも通りの土曜日。
標本箱は、ナショナル・トラスト、
この図書室は、最後のアメリカ人オーナー、
Charles Henry Robinson(チャールズ・ヘンリー・ロビンソン)が
1970年代に使っていたままの状態で保たれている。
机の上のポ-トレート写真が、ロビンソン氏。
ロビンソン氏は、第二次世界大戦中に、この屋敷の近くに駐在していて、ここを理想の屋敷として愛していた。
1951年、その前に相続したオーナーが、ここが維持費がかかりすぎるために、オークションに出し、最悪の場合、屋敷の屋根の鉛材を転売する目的で買われて、屋敷は取り壊される可能性があった。
地元の有志3人が、共同出資購入して、最悪の事態は逃れたものの、その先に維持・保全できる保証はできなかった。
1953年に、ロビンソン氏が、ここが購入者を探しているというニュースを聞きつけ、購入する決意を不動産会社に伝えた。
それでも、ここを内見して、USAに帰国する船旅のクィーン・メアリー号の船上で、クィーン・メアリー号の便箋を使って、書いた手紙が残されていて、考え直してみた時に、ここを購入する責任の重さに躊躇して、申し出を引き下げる旨、不動産会社に伝えるものだった。
ところが、手紙を出そうとした時に、船上の郵便局が閉まっていて、手紙を出しそびれてしまう。
船旅の間、さらにもう一度考え直して、やはり購入に踏み切る決意を固めたのだという。
この運命的な手紙のコピーは、今でもここで公開されている。
ロビンソン氏は、ここには税金対策のため、毎年14週滞在していただけだったが、緊急に必要とされた修復は遂行されて、屋敷は保全された。
1965年に、ロビンソン氏の死後はナショナル・トラストに寄贈されることになり、1985年の彼の死後以来、ナショナル・トラストが管理・保全して、今に至る。
図書室を出て、順路は一度中庭に出る。
そこから、反対側のウィングにある、ビリヤード・ルームへ。
この部屋は、ナショナルトラストの所有になった後に、
19世紀末の写真に基づいて、修復された部屋。
19世紀末までは、倉庫として使われていた部屋だった。
これがその写真の一枚。
現在の様子。
正面の壁の右側(ゴシック窓に見える部分)に、ドアが作られている。
このドアは、直接堀に向かって開いていて、
魚釣りに使う・・・ということになっているのだけれど、
当時のオーナーの一家の記録によると、
食後この部屋に集って飲んでいる紳士方、
トイレが遠すぎるので、その「必要性」に使われていたのだそう。
一方、当時のクックのソープ夫人は、このドアを通って、
堀を回る水泳エクササイズに使っていたそう。
もちろん、ソープ夫人は紳士方がこのドアを何に使っているか、
知る由もなかった・・・・そうだけれど(笑)。
そしてもう一度中庭を通って、
この石造りの橋が出口。
ここから、ガーデンを散策することにする。
現在出口になっている橋と堀をはさんだ反対側に、
L字型の建物が建っている。
この建物は、15世紀に厩と使用人住居として建てられたもので、
現在では、ナショナルトラストのスタッフの住居と、
一部はホリデー・ハウスとして貸出もされているのだそう。
その隣には、ウォールド・ガーデン。
反対側には、キッチン・ガーデン。
この時は、スィートピーとラベンダーが満開。
北側の庭にはローンが広がって、
その端には、見事なボーダーガーデン。
その先にはNorth Lake(北池)。
この土地の湧水がせせらぎとなって、
この北池に注ぎこんでいる。
池越しの屋敷の眺め。
最後にエントランスに戻っていく途中の坂の上から、
屋敷をふりかえってみたところ。
Ightham Mote (アイタム・モート)
map:
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