Cinquantenaire Museum, Brussels (サンカントネール博物館、ブラッセル) -ハート博物館 -3-
Cinquantenaire Museum (サンカントネール博物館)の中の一室、ハート博物館から3回目、今回はなんとか最終回にになる・・・はずで、平面のものをいろいろと。
聖心がいっぱい。18世紀のフランスの宗教絵画。
キナリの僧服とオーブから、11世紀フランスに端を発する、
カルトジオ修道会のものかと。
近代の代の聖心信仰の基礎となった、
17世紀の修道女マルガリタ・マリア・アラコク
(Margaret Mary Alacoque)を描いたもの。
素朴なタッチの18世紀の絵画。
こういうタイプのものは、修道院などで制作されて、
お札的にお守りとして、
一般の人々の部屋に飾られていたものだろう。
その普及版で、木版に手着彩のもの。
これは本の挿絵ページだったのかな?
それとも裏に祈祷を記したカードだったのかな?
18世紀の、フォークアート的な手描きの、アヴィラの聖テレーズ。
多分同じ画家(か、同じ工房)の手による、聖カタリナ。
これは絵入り宗教説話・・・みたいなものかな。
le miroir du pêcheur(漁師の鏡)と題されていて、
なにやら天国と地獄的な対比が描かれている。
これも木版摺りに着彩で、
「教訓」のように家に貼られたものなのか、
信心のプロパガンダとして使われたのか?
これも上記の一番上の段の図と同様のもののよう。
受難・信仰・復活のシンボリズムで満たされた、素朴な一枚。
7つの大罪を描いたもの。
見事な切り紙細工。
こういうタイプのものは趣味で(というか・・・信仰で、なのかもしれないけど)、
一個人が制作したハンドメイドなのだろう。
これも信仰と受難のシンボルを盛り込んだ、装飾的なもの。
これもそういった感じの切り紙細工。
どこにハートが?と思ったら、
描かれた船の上や木の上で、鳥のように飛んでいた。
「心は移り変わる。私のあなたへの心は変わらない。」
と書かれているので、これは信仰というよりは、ラヴレターかも?
これにも、「あなたは太陽のように、またとないもの。」
記述の感じから、男性がちまちま作って、
女性にプレゼントしたもの・・・なんじゃないかな?
同じタイプの切り紙細工。
平面のものじゃないけれど、絵付けセラミック。
これはカップルの名前入りで、結婚・婚約を記念するもの。
エナメル絵付されたグラス。
瓶モノ。フォークアートな手描きが愛らしい。
19世紀~20世紀初頭のセンチメンタルなポップアップ・カード。
ヴァレンタイン・カードかな。
最後に、これはなんだか可笑しい、
ボディ・ランゲージならぬ・・・、口ひげランゲージだそう。
いかにも19世紀的ひげスタイルだけど、
これがまた近頃トレンディなもんだから、流行ってわからんもんです。
15年ぐらい前はイケてる兄ちゃんたちは、ことごとく「スキン・ヘッド」。
一方、今は「ヒゲ生やしてないとダサい」というイキオイ。
配偶者氏まで、口ひげ育て中。さて、ちゃんと育つかな・・・(笑)。
次回もサンカントネール博物館から、
ハート室を離れて、他のコレクションを。
Cinquantenaire Museum (サンカントネール博物館)
10 Parc du Cinquantenaire, 1000, Belgium
月曜閉館
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