Tuesday 27 February 2018

Museu Nacional de Antiga, Lisbon (国立古美術館、リスボン)-1-

撮影仕事やら、製作やら、そしてジムやら・・・(笑)で、時間がなくて、更新スキップしてしまったけれど、しばらくまた復活予定です。

ようやく、リスボン最後のエントリー、Museu Nacional de Antiga (国立古美術館、ムゼウ・ナシオナル・デ・アルテ・アンティガ)にたどり着いた・・・。(で、2週間後に今年のホリデーが待っているって、どうよ・・・笑)
このミュージアム、中世~19世紀までの美術・工芸を収蔵展示するもので、自分的には一番ヒットのはずなのに・・・なぜだか、リサーチで漏らしていて、なんか古代美術の博物館があるのかなー?程度にしか認識できてなかった。ちょっと、考古学博物館的なものと、勘違いしてた感あり。
で、最終日、フライトが夕方なので、空いていた時間に、28番トラム・ツアーするつもりが、あまりの混雑に(もちろん同じ目的の観光客で)、辟易して断念。 トラム始発ストップ近くのタクシー乗り場から、タクシーをひらって、思いつきで来てみた。
来てみて、びっくり・・・どうしてここをもっと早くに、予定に終日入れてなかったのか・・・。ま、見逃さなかっただけでもよかった。

Museu Nacional de Antiga, Lisbon
このミュージアムは、リスボン中心部からだと、2kmほど西に出たところ。
20分に一本の、714バスのルート上にある。
順路に従って最上階から見て回る。
まずここは中世美術から始まる。

Museu Nacional de Antiga, Lisbon
polychrome(ポリクローム=彩色)彫刻達。

Museu Nacional de Antiga, Lisbon
聖人さん達女子部。
15世紀ごろのものかな?
左と中央はシュロと乳房を持ったSt. Agatha(聖アガサ)、
右は車輪を持つ、St. Catherine of Alexandria(アレクサンドリアの聖キャサリン)。

St. Bartholomew, Christ, 1301-1325, Master of the St. Bartholomew from the Vilhena Collection in MNAA, St.Paul, 1325-1350, Portuguese workshop
14世紀のもの、左は皮剥にされた(自分の!!)皮を背負った、聖バーソロミュー、
中央のジーザス先生に、右は剣と本を持つ聖パウロ。

The Virgin and Child, ca.1480, atributed Diogo Pires-o-Velho, active 1473-1514
15世紀後半の聖母子。
聖人さんより、聖母子がやっぱり、血生臭くなくていいかも(笑)。

The Virgin and Child, ca. 1450, atributed Joao Afonso, active 1439-1469
15世紀中頃の聖母子。
手に持っているのは、ベルがくっつけられた「ガラガラ」のよう。

The Virgin and Child, Iberian Peninsula workshop, ca 1300. The Virgin and Child, Portuguese workshop, 1301-1350
この素朴な感じは、もう少し古くて、14世紀前半の聖母子。

The Virgin and Child, French workshop active in Portugal, 1325-1350
同様に14世紀前半なんだけど、表現がエレガントなのは、
フレンチ・ワークショップ製作だから、ということのよう。

The Virgin and Child with Two Angels 1450-1500, Unknown master
15世紀後半の聖母子。

Panels of St. Vincent, ca. 1470, Nuno Goncalves
1470年頃製作の、「聖ヴィンセント(←英語読み、正確にはサラゴサの聖ヴィセンテ)」。
12世紀にリスボン大聖堂に聖遺物がもたらされてから、リスボンの守護聖人なのだそう。
取り囲んで礼拝しているのは、献納者の一族かと。

Alterpiece of Santos-o-Novo, 1540-45, Gregorio Lopes
16世紀中頃の祭壇画「受胎告知」なんだけど、インテリアに目が行く(笑)。

The Annunciation, 1523, Frei Carlos
これも、16世紀前半の「受胎告知」。

Alterpiece of Paraiso, 1523, Gregorio Lopes
「受胎告知」づくし、これも16世紀。

The Virgin of the Snow, 1508-12, Francisco Henriques
「雪の聖母」と呼ばれている、16世紀初頭の聖母子祭壇画。

Detail - The Virgin of the Snow, 1508-12, Francisco Henriques
そのディティール。
目が覚めたら、ベッドサイドに聖母子が立っていたら、それは驚く(笑)。

Part of Ascension, 1520-30, Frei Carlos
16世紀前半の「キリストの昇天」の、天使のディティール。
色合いが軽やかで、チャーミング。

The Virgin with Child and St. John the Baptist, ca. 1775, Lisbon workshop
時代は下って、18世紀後半の聖母子像。
足元の、ちょっとお兄ちゃんなのは、洗礼者ヨハネ。

The Immaculate Conception, 1775-1800, Antonio Machado
18世紀末のThe Immaculate Conception「無原罪のお宿り」像。
三日月に乗って上昇する聖母像で、よく表現される。

The Immaculate Conception, ca. 1650, Workshop active in Portugal
17世紀中の「無原罪のお宿り」像。

St. Anne and the Virgin, 1783-84, Joaquim Machado de Castro
これは、聖母子ではなくて、幼いマリア母様と、
そのまたお母さんの(教育熱心な)St.Anne (聖アンナ)。
18世紀後半の作。

The Mystic Marriage of St. Catherine of Alexandria, 1653, Friar Jorge dos Reis and Friar Francisco de Santa Agueda
17世紀の「アレクサンドリアの聖キャサリンの神秘の結婚」

Detail - The Mystic Marriage of St. Catherine of Alexandria, 1653, Friar Jorge dos Reis and Friar Francisco de Santa Agueda
典雅で、貫禄の聖母像。

次回も引き続き、国立古美術館より。



Museu Nacional de Antiga (国立古美術館)

ヴィジター情報は英文で<このページ

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