Burleigh Pottery (バーレイ・ポタリー)
ジュエリー新シーズン立ち上げの多忙は収まってきたのだけれど、そして今年からは1月後半のアムス郊外出張がなくなったので、暇ができてるはず。 そうしたら、今度はまた別の・・・新しいプロジェクトを立ち上げようとしていて、また暇がなくなっている次第。
また、形になってきたら、標本箱にも詰め込みますよ。
そんなわけで、しばらく不定期更新に陥りそうな標本箱。今回も、イギリス陶磁器の町Stoke-on-Trent(ストーク・オン・トレント)からの続編で、Middleport / Burleigh Pottery(バーレィ/ミドルポート・ポタリー)のイメージを。
ここも、2014年、2016年と続けて訪れていて、今回は3度目。(標本箱は<このページ>と<このページ>に。)
2014年は、まだ正式に復興したミュージアムがオープンする前の取材仕事で、2016年はそのオープンした所を見てみたい・・・の予定が、ちょっと無謀な日帰り旅行だったので、帰りの列車に間に合うように、駆け抜けて見て回って、オープンしたカフェでゆっくりする時間がまるでなかった。今回は2泊したので、時間もたっぷり。再びゆっくり見て回ることができた。
19世紀の工場を、そのまま保存した
ファサードとエントランス。
エントランスを入ってすぐ左側、
以前のオフィスの部分が、現在は博物館になっている。
このミュージアムの部分は、去年もダッシュで見て回った。
この部屋ではキャビネットが以前よりも整備されている。
ここにはバーレィの歴代の製品が展示されている。
このキャビネットにはコメモラ(記念グッズ)。
操業当時のまま(1930-40年頃)の様式で
保存されている重役室。
上階に上がって、トランスファープリントの解説のエリア。
ファクトリーの雰囲気を残して解説される展示が、
上手いな・・・と、やはり思う。
上階でつながっている、エントランス右側の建物の中は、
アウトレットショップ。
この下階にもショップが続いている。
前回はまだ公開されていなかった、
窯の内部が、今では公開されている、
というので、敷地の奥へ向かう。
窯に付随した作業室。
窯の構造の解説。
こんな風に2重構造になっているとは知らなかった。
両サイドに写っているのが窯の外側の壁の部分。
その中に、内壁が見える。
内部では作業の様子をフィルムで解説。
映像の下に見える、耐火性の箱(Saggar /サガー)
日本語だと「匣鉢(こうばち)」と呼ぶらしい。
ここに乾燥させた製品を詰めて、
この内窯の内部に高く積み上げられる。
窯の近くの部屋には、原型が保存されている。
ファクトリー・ツアーに参加すると、
この部屋も(多分)見学するのだろうけれど、
今回はカフェ目的で訪れて、
ツアーには参加しなかったので、
表から窓越しに覗き込む。
南大阪のガラス・ビーズ製造工場によく出入りしていた私は、
こういう万国共通いかにも「工場」な感じが、
なんとも言えず懐かしい。
敷地の奥は運河になっていて、
ここから燃料の石炭が供給されて、
ここから完成品が出荷されていった。
その昔の、デリバリー・ルート。
運河に出る手前、左側の建物にカフェができている。
壁にバーレイのモチーフが描かれて、
ティー・ポットのランプシェードのカフェ。
ランチ時間帯は、ほぼ満席。
ここでも、ストーク名物のオートケーキがあったけれど、
それを知らずに、スープで済ませてしまった。
周りの人が食べているのを見て「あれは何?」というので、
オートケーキのことを知って、
翌日ミュージアムのカフェで食べてみたのだった。
食器はもちろん、すべてバーレイ。
一通り見て回った後、再びカフェへ。
3時過ぎには、すっかり空いていた。
ヴィクトリア・スポンジ・ケーキで、まったりお茶時間。
旅行はゆったりに限る^^。
一時は廃業に追い込まれたバーレィが、
リヴァイヴァルしたのは、
伝統産業の保存に熱心な、チャールズ皇太子が
運営する「プリンスズ・トラスト」が、
ここを買い取ったから。
そう、バーレイの現社長は、皇太子、ということになる。
カフェの扉ガラスには、そのプリンスズ・トラストの
マークが記されている。
Middleport(Burleigh) Pottery
ミドルポート(バーレイ陶器)
Port Street, Burslem, Stoke-on-Trent, ST6 3PE
オープン:
ヴィジターセンター/カフェ: 毎日10am - 4pm
ショップ:月~土曜 9am - 5pm、日曜 10am - 4pm
地図:
ストーク・オン・トレント駅から一駅先の、
Longport(ロングポート)駅から徒歩12分。
または、ストーク・オン・トレント駅からタクシー。
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by KotomiCreations
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