Hatfield House Gardens(ハットフィールド・ハウスの庭)
屋敷の正面に向かって右側には、
テューダー/ジャコビアン様式のノット・ガーデン。
ノット・ガーデンというのは、
低く作られたbox hedge(ボックス・ヘッジ=セイヨウツゲの生け垣)の
幾何学的な区画の中に、バラやハーブを植え込んだもので、
中世以来の伝統的なガーデニング様式。
その奥に立つのがOld Palace(オールド・パレス)。
中は天井の高い吹き抜けになっているけれど、
一部2階部分も作られている。
その上階部分から、全体が見渡せるようになっている。
元々は、Bishop of Ely(イーリー司教)の所有する屋敷の一部で、
当時はBanqueting Hall(宴会用ホール)として使われていた。
一時は厩として使われたりで、荒廃していたそうだけれど
現在は貸しホールとして、
結婚式のレセプション等に使われているので、
本来の目的を取り戻したようだ。
裏側から見ると、他にも司教館だった頃からの
名残の建造物が連なっている。
このオールド・パレスの横に、
エリザベスI世の石彫レリーフがはめ込まれている。
ヘンリー8世が宗教改革の時に、この屋敷を司教から没収して、
子供たちの教育用の王宮とした。
なので、エリザベスI世も、メアリーI世やエドワード6世とともに、
ここで子供時代を過ごしている。
レリーフはメアリーI世が他界して、エリザベス即位のニュースが
届けられて、顧問たちと話し合うシーンということになっている。
もともと、ここにあるレリーフではなくて、1855年に火災にあった
Royal exchange(王立証券取引所)から、
そのフリーズがここに持ち込まれたものだそう。
オールド・パレスとウェスト・ガーデンの間をつなぐ、
The Lime Walk(ライムの小道)
その先のトピアリーの間から、
ウェスト・ガーデンの噴水が見える。
そのウエスト・ガーデンの噴水。
本館の西面が正面に見える。
ウエスト・ガーデンの奥には、Woodland Garden
(ウッドランド・ガーデン)が広がっている。
森林浴中の配偶者氏。
生け垣を隔てて、そのまた先は、並木道の続く平原。
このエリアには、ヴィジターはアクセス出来ないけれど、
ところどころ生け垣に、のぞき穴が設けられている。
ティーンエージャーっぽい鹿たちが、一列になって横切っていった。
この日は水曜日だったので、水曜日にのみ別料金で公開される、
イースト・ガーデンにも入ってみた。
この東側のウィングは、
現在でもソールズベリー侯の私邸として使われている一角。
屋敷の登る階段横に集められた、ポット達。
その階段の上の、マーキュリー像。
並木道に沿って、ボーダー花壇が伸びている。
その先のウッドランドのエリアに向かう途中、
ブランコになったソファで、しばしまったり。
ウッドランドのエリアの奥には、
17世紀に作られた「New Pond(新池)」。
ローマ風の廃墟を模したFolly(フォリー)が、
池の端に佇む。
そして、池の周りをぐるっと散策。
18世紀以降主流になる、English Landscape Garden
(イギリス式ランドスケープ・ガーデン)の
とても初期の例なんだと思う。
もう一度屋敷の近くに戻ってきて、
キッチン・ガーデン(ベジタブル・ガーデン)を覗く。
最後は、キッチン・ガーデンのチャーミングな納屋。
Hatfield House(ハットフィールド・ハウス)
イースターから、9月末までオープン。
ヴィジター情報は英文で<このページ>
地図:
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