Saturday, 14 January 2017

Hatfield House(ハットフィールド・ハウス)-1-

また新年早々、今月のジュエリー制作ノルマが押してきて、標本箱更新遅れ気味だけど、ボチボチいきます。

今回から(多分3回になると思うけど)、昨年の9月に訪れたHatfield House(ハットフィールド・ハウス)のイメージを。
ここの説明はそのまま、Wiki.jpに丸投げしてしまう<このページ>。
ハートフォードシャー(Hertfordshire)というと、どこの田舎で、どれぐらい遠いのか・・・と思うけれど、実際にはロンドンを取り巻く外環M25を北に出た先は、ハートフォードシャー。なので、ロンドン北郊外といった感じ。屋敷同じHatfield(ハットフィールド)が、最寄りの駅の名前で、ロンドン・ターミナルのKing's Cross(キングス・クロス)駅から、鉄道でも23分。
遠い遠い昔、日本からホリデーで滞在している時に、一度訪れたことがある。その時はオールド・パレス(Wiki.jpではなぜだか「ビショップ館の一部」と表記されているけれど、これは通常オールド・パレスと呼ばれている)と庭を見にきていて、本館の方をなぜだか見ていなかった。公開されてなかったのか、閉館日だったのか、なんだか事情は覚えていないけれど。
近年歴史的建造物(特にインテリア)写真が趣味(?)なので、今回はちゃんと事前に調べて、チケットもNetで買って、本館を回ってから、オールド・パレスと庭、という優先順位で向かった。

Hatfield House
そのハットフィールド駅を出て、信号を渡ると、
目の前にある大きなゲート。
ここが歩行者用の入り口。
迷いようがないほど解りやすい。
ここから、敷地の中の道を400mほど歩くと、屋敷が見えてくる。

Hatfield House
本館は、17世紀ジャコビアン様式。

Hatfield House
本館に入る前に、途中にあるカフェ・ギフトショップ・エリアで、
燃料切れになりがちの配偶者氏に、まずはお茶させる。

Hatfield House
本館の入り口。
ジャコビアン様式というのは、エリザベス(テューダー)の次に来る様式で、
17世紀前半のジェームスI世の時代の様式のことで、
基本的にイギリスにおける、後期ルネッサンス様式。
入り口アーチの上の装飾文様は、
ルネッサンスを継承しているところに、
クラシカル(ギリシャ・ローマ的)な、
コラム(柱)が付け加えられるようになってくる。

Hatfield House
入り口を入って、すぐ左側、順路の最初は、
the Marble Hall(マーブル・ホール)。
いやもう、出だしから、内容が濃いし・・・(笑)。
このお見事なパネリングと天井に感嘆。

Hatfield House
で、入り口を振り返ってみたら、
このパネルも圧巻・・・。

Hatfield House
イギリスのパネリングはたいていが、
ハード・ウッドのオーク(樫)材。
一方コンチネントでは、ソフト・ウッドがよく使われている。

Hatfield House
これは19世紀のJoseph Nash(ジョセフ・ナッシュ)が描いた、
「グレート・ホール」以前はそう呼ばれていたのだろう。
(19世紀に描かれているけれど、
17世紀を想定して、17世紀のコスチュームで描かれている。)

Hatfield House
キャビネットを、シゲシゲ眺める配偶者氏。
このキャビネットの、木彫装飾もお見事。

Hatfield House
屋敷と同様ジャコビアン様式。

Hatfield House
エリザベスI世が子供時代を過ごしたことから、
エリザベスI世の肖像画が伝えられている。

Hatfield House
Attrib. Marcus Gheeraerts the Younger, 1600-1602
The Rinbow Portrait(虹の肖像画)と呼ばれる。
“Non sine sole iris”=“No rainbow without the sun”
=「太陽なくして、虹はない」の記述とともに、
虹を手にした姿で描かれている。
虹は「平和・和合」の象徴で、
「エリザベスI世(=太陽)の叡智が、平和をもたらす」の、
象徴とされている。
その他にも、様々なシンボリズム要素で埋め尽くされた絵画。

Hatfield House
次に、The Grand Staircase(大階段)へ。
この一角は階段下の、ちょっとコージーなエリア。

Hatfield House
階段の手すり装飾は、17世紀のものだそう。

Hatfield House
上階に上がって、このコテコテの天井は、19世紀のもの。
ヴィクトリア女王の来訪のために、付け加えられたものだそう。
なので、これはゴシック・リヴァイヴァル様式。

Hatfield House
順路にそっていくと、次はThe King James Drawingroom
(ジェームス王のドローイングルーム)

Hatfield House
ここにもエリザベスI世の、
The Ermine Portrait by William Segar (「アーミンのいるポートレート」)
右隣り下の絵は、詳細はわからないけれど、ヘンリー7世かと。

Hatfield House
タペストリー自体17世紀のものだろうけど、
ここではただのバックグラウンド。
その上に、ガンガン絵画が架けられている。
暖炉の上の、等身大の彫像はJames I(ジェームズI世)で、
王自身から贈られたものだそう。
暖炉の上にでも飾るしかないよね(笑)。

Hatfield House


Hatfield House
部屋はコテコテで濃厚だけれど、
窓辺の一角が、和める感じ。


次回も、続きますよ。





Hatfield House(ハットフィールド・ハウス)
イースターから、9月末までオープン。
ヴィジター情報は英文で<このページ

地図:















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