Thursday 18 April 2013

ヴィクトリアン墓地-4-Abney Park Cemetery(アブニー・パーク墓地)

再びロンドンの「華麗なる7大墓地」Magnificent Sevenの中から、次に撮影に行ったのが、Abney Park Cemetery(アブニー・パーク墓地)。

この1840年設立の墓地があるのは、Stoke Newington(ストーク・ニューイントン)の近く、一昔前はとても荒廃していたエリア北東ロンドンの一角。近年は、東ロンドン・ルネッサンスで、デザイン/アート関連業界が、東ロンドン中心に集まってきているので、トレンディになってきたエリアでもある。
その70-80年代頃の荒廃時期の影響もあるのかもしれないが、「華麗なる7大墓地」の中でも、自然風といえば自然風、ワイルドといえばワイルド、荒れているといえば荒れている墓地。
現在は、もっぱら近所の人が犬の散歩に来ているような、かなりのどかな雰囲気。ただし、足元が超ぬかるみ。犬の散歩の人達は、イギリス名物ウェリーズこと、ゴム長靴で完全防備。うかつにも、おろしたてのブーツで出かけた私は、帰ってきてから30分近く靴磨きに費やすはめに・・・。
余談だけれど、もしも、もしも、ここのみならず古い墓地で、墓地写真してみようと思う方は、山歩き態勢の靴でのお出かけをおススメ。とにかく、足場が悪い。下の人が「失せていく」に従って、墓石が傾いたり、沈み込んだりしているものも多数なので・・・。

Abney Park Cemetery
入り口から入った最初はこんな感じで、デートしているカップルがいたり、公園そのもの。

Abney Park Cemetery
奥に入ると、だんだん森の中状態になっていく。

Abney Park CemeteryAbney Park Cemetery
で、完全に森の中・・・。ここがロンドンの下町だとは誰も気づくまい・・・ふふふ。

実際この墓地はアメリカ、マサチューセッツに1800年に設立された、広大な庭園墓地、
Mount Auburn Cemetery(マウント・オーバーン墓地)を模して設計されたものなのだとか。
「荒廃」ではなくて、やっぱり、「自然風」と呼んだ方がいいのかもしれない。


Abney Park Cemetery
それでも、その中から美形の彫像イメージをハンティング。


Abney Park CemeteryAbney Park Cemetery
こういうイメージが撮れれば、平気でぬかるみにでも踏み込んでいく(笑)。

Abney Park CemeteryAbney Park Cemetery
相変わらず、最終目的はポストプロセス。


Abney Park CemeteryAbney Park Cemetery
冬でこの状態なので、夏だと木に覆われて、ほとんど全体像は見えないことと・・・。


Abney Park CemeteryAbney Park Cemetery
Church Street(チャーチ・ストリート)側の入り口近くの、秀麗な彫像達。


Abney Park CemeteryAbney Park Cemetery
苔むしたUrn(ツボ)達。


Abney Park CemeteryAbney Park Cemetery
おぢさんと、女の子。


Abney Park CemeteryAbney Park Cemetery
ゴシックな断片と、バラを手に眠るライオン。


Abney Park Cemetery
きれいなレリーフなんだけど、痛んでいる。

Abney Park CemeteryAbney Park Cemetery
ローカルに在住した賛美歌作曲家、16世紀後半~17世紀のIsaac Watts
アイザック・ウォッツ)の像の後ろに見える尖塔はチャペル。
ゴシック・リヴァイヴァル様式の端正な建築だけれど、現在は廃墟状態。


Abney Park CemeteryAbney Park Cemetery
ステンド・グラスの名残。


Abney Park Cemetery
森状態なのは、自然保護地区の役割も果たしているわけで、リスが地主顔で闊歩している。
激しくガンを飛ばされる。

Abney Park CemeteryAbney Park Cemetery
かろうじて春を告げる、クロッカスとカトキン。


Abney Park Cemetery
最後に正面入り口。これは、エジプト・リヴァイヴァルスタイルで、
これも、上記のマサチューセッツのマウント・オーバーン墓地からの影響なのだとか。


Abney Park Cemetery(アブニー・パーク墓地)

地図:

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おまけヴィデオは、今は亡きAmy Winehouseの名曲、Back to Black.
このAbney Park Cemeteryがロケ地なのだった。





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