Le Château 箱彫刻家Peter Gabriëlse(ぺーター・ガブリエルザ) の家 -3-
箱彫刻家ペーター・ガブリエルザおじさんのLe Château より、インテリアのレポートの3回目。
前々回<このページ>に出てきた階段を上がったところから、今回のお宅ツアーは始まる。
階段のシャンデリア。乳白のガラスドロップは、ペーターおじさんのアレンジではないかな、と思う。
階段を2階に上がって、右側のゲストルーム。
は、こんな感じ。
右下は、キャンドルを使った箱彫刻作品。
割れたデルフト焼きの断片も、ディスプレイに生かされる。
窓辺の椅子に、別の部屋で見つけた手紙の文字で、テクスチャー・レイヤーにしてみた。
そのまた奥のゲストルームの暖炉。この暖炉は使われていない。
その、奥の部屋を別の角度から。
ドアの奥はバスルーム。
ライティング・ビューローの上のディスプレイ。
バスルームの中には、アンティークのガウンとパジャマ。
これも実用ではなくて・・・飾り物。
階段からあがってきて、今度は左側。
ここは廊下状になっていて、小さな部屋が取られている。
中は女性用の小部屋、だったと思われるもの。
なので、そのイメージでディスプレイされている。
古い手流しガラス板のミラーの、不思議なテクスチャー。
18世紀の手紙。
この部屋を出た右側の、アンティークボトルのディスプレイ。
その奥の部屋は、主に紙物の材料や、パーツが収納というか、展示というか・・・されている。
部屋の真ん中の、大きなテーブルに展示。
これは、18世紀の公式文書。手紙の最後にリボンがついていて、そこに蝋印が押されている。
そして、チャーミングなオブジェ。
この部屋の暖炉。
暖炉の反対側の壁。
この部屋の置くにまた、小さな物置部屋がある。
顔料やら、塗料やら・・・、
アンティークの布やカーテンがしまいこまれているのがけれど・・・、
そこから「秘密のドア」があって屋根裏へと繋がっている。
というのも、18世紀の頃はこの奥で繋がっている、現在の物置部分はすべて使用人の仕事場。
主人一家や客人の寝室に薪をくべたり、お湯を届けたり、さまざまな仕事があるわけだが、それはすべてこの裏で繋がった通路を経由で行われる。使用人は「目に見えない存在」として働く・・・ということなのだ。
その彼らが寝起きするのが、屋根裏部屋で、この秘密のドアの奥の螺旋階段は、彼らのいわば通勤ルート。
18世紀後半のフランス革命で、この屋敷が取り壊されかかったのを、村の神父さんの説得で生き延びた話は、前回書いたと思う。
そのあと、農家の一家がこの屋敷を割り当てられて住み始めたわけだが、その段階では、もう「使用人区域」を保持する意味合いも、必要もなくなった。 なので、物置として使われていたが、やがて忘れ去られ、長い間封じられていたものらしい。
ペーターおじさんが購入した段階では、屋根裏への階段があることが解ってはいたが、実際に屋根裏部屋の100年以上の眠りを覚まさせたのは、彼自身なのだそうだ。
次回はその「秘密」の屋根裏部屋の展覧です。
ペーターおじさんの箱彫刻作品数点が、9月27日~10月2日まで、London、Battersea Parkで開催中のThe Decorative Fairに、オランダから出展のGaby van Schagenのスタンドで(スタンドNo.
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