Tuesday, 8 March 2011

Thames Walk (テムズ川散策) Blackfrairs Bridge~South Bank

前回のバラーマーケットの続きといえば続き、1月のThames walk(テムズ川散策)<このページ>の続きといえば、続き。その日黄昏の中、後の予定のコンサートまではまだ時間もあるので、ぶらぶらテムズ川沿いに歩いてSouth Bankまで戻ることにした。

現在、Blackfriars鉄道橋の改装工事と、その橋の南岸近くの高層住宅工事とで、Thames Path(テムズ・パス=テムズ川遊歩道)が一部閉鎖されている。なので、この区間は内側に下ったSouthwark Street(サザーク・ストリート)を歩くことになる。
Blackfriars ex-railway Bridge and St. Paul's
最初のイメージは、Blackfriars橋のたもと。ここから西にはThames Pathが続いている。
手前の華やかなabutment(迫持ち台)は、旧鉄道橋のためのもので、GradeII Listed(第二級指定保存建築物)。
現在は、まったく実用にはなっていない。
その後ろで現在のブラックフライアーズ鉄道橋が、大改装中。その後ろはSt.Pauls。

Menier Chocolate Factory
話は後戻りするが、バラーマーケットからサザーク・ストリートを少し下ったところにある、Menier Chocolate Factory。
19世紀パリに端を発し、世界中に供給したチョコレート会社の倉庫。豪華な倉庫建築の典型。
現在はフリンジ(マイナー系)シアターとレストランになっている。

Georgian Armshouses
サザーク・ストリートから「もうこの辺でThames Pathを通れるはず」と思って、
入って行った小道に18世紀のアームスハウス(Almeshouses)発見。
アームスハウスというのは、18-19世紀に建てられた貧しい人達(主に賃料を払えない高齢者)のための住居。
地区教会に付属する物が多いが、地区の資産家が慈善事業として建造した物も多い。
現在は通常の住宅として、(歴史的建造物のため、往々にして高額で)売買されている。
実は、ここがちょっとシュールなことになっている・・・、

Old and New...
こんな風に。
真後ろのテムズ川沿いに、高層住宅工事。このせいもあって、テムズ・パス閉鎖中。
ここから川沿いに出られるかと思いきや、その先でもブラックフライアーズ鉄道橋工事で、やはり通れなかった。

Blackfriars Bridge
もう1ブロック、サザーク・ストリートを歩いて、最初のブラックフライーアーズ橋のたもとに話は再び戻る。
ヴィクトリア期の1869年建造の美しい橋。
1982年にイタリア銀行家ロベルト・カルヴィ(Roberto Calvi)の怪死体が発見された話は<JaWikiこのページ>、
サスペンス映画そのもの・・・。

River Thames from Thames Path south bank.
黄昏時のテムズ川沿いのロンドンの眺めは、最高に好きなものの一つ。
もともと、ここで生まれ育ったわけではないのだが、「わが街」というとロンドン以外には考えられない。

River Thames from Thames Path south bank.
ブラックフラーアーズ橋を振り返ってみる。橋工事のクレーンが生き物のように群がっている。

Towards Waterloo Bridge
Waterloo(ウォータールー)橋が見えてきた。
時計が見えるのはShell Mex Houseで石油会社シェルのビル。
1930年建造の典型的なアールデコ建築。

River Thames
OXO(オクソ)タワーを振り返って見たところ。
もともとは19世紀の発電所だった建物を、1927年にスープ・ストック会社が買い取って倉庫にした。
その時に自社製品OXOスープ・ストック・キューブの名前を掲げた、アールデコ様式のタワーを建てた。
現在は、ギャラリーやコンテンポラリー・ジュエリー・ショップが入っている。

OXO Tower
そのOXOタワーの雑話。
OXOキューブの会社がここを買い取った時に、OXOの広告を建てようとした。
しかし、テムズ川に面して広告を建てることは禁止されているので(今でも、そうらしい・・・)、
その案が当局に却下された。それなら・・・というので、この塔を建てた。
で、「塔の窓が『たまたま』円形・斜めクロス・円形のデザインなのであって、OXOの広告ではありませんよ。」
という愉快な申し開き。それで、話は通ってしまった(笑)。

Waterloo Bridge
もう少しウォータールー橋に近づいた。

South Bank
South Bank(サウス・バンク)の遊歩道。

Evening - London
これは、また別の日の黄昏時に撮った写真。
South BankとEmbankmentを繋ぐHungerford Bridgeから、BigBenとパーラメント。
ポストプロセスで色味をあげて、ロンドン美化推進(笑)。


South Bankでお茶にして、そのあとQueenElizabeth HallでPurcellのFairy Queenのコンサート。これはバロック期の作曲家Purcellの作曲したシェイクスピア「真夏の世の夢」のオペラ・ヴァージョン。
シンプルな現代イメージに置き換えた、Philip Pickettの演出なのでこんなにゴージャスではないが、Youtubeで見つけたので、おまけヴィデオ。

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