Wednesday 8 September 2010

Cardiff Castle(カーディフ城)-2-

Wales(ウェールズ)旅行から、ウィリアム・バージェス設計のCardiff Castle(カーディフ城)の2回目。

昨日はバンケティング・ホールまでしかたどり着いていなかった・・・。先は長いので、イメージでどんどん飛ばすことにする・・・。

The Small Dining Room
小ダイニング・ホール。ビュート候の家族だけでの食事は、この部屋でとられた。
テーブルは、中心部の板が取り外せる構造なのだが、真ん中に穴も開いている。
テーブルの下の台座に葡萄の鉢を置いて、この穴から葡萄の木が出るように配置して、
食後、まだ木に生えている新鮮な葡萄をデザートとしたそうだ。

The Small Dining Room
暖炉の上の装飾部分の天使たち。
何を相談しているのやら?衣装の装飾が見事。

The Small Dining Room
天井部。やはり安土・桃山かな(笑)?

The Library
図書室。ビュート候は熱心な読書家で、何ヶ国語にも堪能だったとか。
当時はこの書架も蔵書で満杯だったことだろう。

The Library
中世好きのビュート候だが、当時の最先端テクノロジーの採用にも余念がない。
机の下には、セントラルヒーティングのラジエターが仕込まれている。
アーチの奥にドローイング・ルームが見える。
ここは建築家バージェスの死去で、改装が完成せず18世紀の先代のインテリアのままで残された。
ビュート候の奥方は実はシンプルなこのドローイング・ルームが一番のお気に入りだったとか・・・。


The Library
暖炉上部の装飾。図書室の内装のテーマは言語と文芸。
左からギリシャ語、アッシリア語、ヘブライ語、エジプト語(ヒエログリフ)、ルーネ語を表す彫像達。

The Library
壁面には小さな天使たちが描かれているが・・・

Wall-painting in The Library
それぞれビュート候の愛読する詩人・作家の名を掲げている。
これは古代ギリシャの詩人、ホメロス。

The Library
出窓に立つ彫像はビュート候。

Details - The Library
動物好きの候のために、まるで自然史博物館のような動物モチーフがいろいろ。

Details in The Library
家具の金具や、木目込み象嵌の書棚のサイド・パネル。
真ん中は、使用人を呼ぶためのベル。何一つ既成品は使われていない。

Details - The Library
紋章のコーニス装飾。
真ん中のポウイスに、Paw(ポウ)=獣の手が紋章というのは、駄洒落っぽくて笑える・・・。

The Smoking Room
スモーキング・ルーム。
スモーキング・ルームというのは、当時の晩餐の後、紳士諸氏が、
タバコをふかしながら男同士の話で盛り上がる・・・ための部屋。
ご婦人方はというと、昨日展覧した「アラブ・ルーム」の方ででお茶を飲みながら、
これまた「女だけの話」で盛り上がる。合理的(?)ともいえるシステム。

The Smoking Room
スモーキング・ルームの窓。


明日は子供達の部屋と、寝室。これがやっぱり・・・派手(笑)。

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