Namur (ナミュール)出張 -1-
再びずいぶんご無沙汰標本箱になっていたけれど、やっと復活。
ペーターおじさんのアート・フェアの撮影やらお手伝いやらで、南ベルギーのNamur(ナミュール)に1週間滞在してました。
月曜の夕方に帰ってきたら、なんだかジュエリー仕事が山積みで、その上、先日の大雨で、下のフラットが雨漏りして、ウチの屋根の下の、100年ものの鋳物のgutter(雨樋)に腐っている箇所があるのが発覚。
共同管理部分なので、取替費用は分担するとしても、誰かが代表して業者(この場合屋根業者)を選んで、依頼する・・・というアドミンをする必要がある。
近年、その役割はいつでも私なので(下の階は、賃貸している不在家主、そのまた下はアドミン出来ない初老のおばさんがオーナー、ウチ配偶者氏はというと、からきし構造がわからない・・・これまた超おばちゃん脳)、水が漏れたフラットの不在家主は、私にアドミンさせるべく・・・私の帰りを待ちわびていた次第(私だって初老のおばさんなんだけどな、嫌いだけどアドミンは必要とあればやるし、構造理解は特技・・・笑)。
来週からまた天気が崩れるので、なんとか今週中にできる業者をつかまえて、明日作業に取り掛かってもらう次第。
そんなこんなで、やっと時間の隙間を見つけ出して、モバイル写真で出張の様子のお知らせ標本箱ですよ。
ベルギーへは、いつもユーロスター。
ロンドンからブラッセルズまで2時間なので、
ヨークへ行くよりか近いともいえる。
お気に入りの美駅St Pancras(セント・パンクラス)から出発。
ブラッセルズに着いて、電車を乗り換える。
Namur(ナミュール)はフランス語で、
Namen(ナーメン)はフレミッシュ(オランダ)語。
駅の表記は両方が交互に表記される。
フランス語圏の街なので、現地ではNamur(ナミュール)の表記。
これから1時間10分の列車の旅が続く。
ナミュールの駅からフェア会場のExpo(エキスポ)までは、
歩いて15分なので、たいてい歩くのだけれど、
スーツケースを持っていたので、この日はタクシーで会場入り。
そして、ペーターおじさんのブースへ。
今回は7つの新作箱が、以前の作品に混じって展示されている。
その新作の一つの図書館箱は、相変わらず人気で、
最初の週末で売れていってしまったため、撮影できずじまい。
見ることもできずじまい・・・。
ヴィデオのカヴァーに写っているのは、新作のタベルナクル箱。
そして色々新作箱。
その他、たいそうゴージャスな展示が色々。
翌日はフェアの始まる1時間前に会場入りして、
ブースの撮影と新作の撮影。
その前に少し街を散策して、私は自分用の食品を買い出し。
今回滞在していたのは、街の旧市街中心部にあるAirbnbのアパート。
窓の下はビストロ街。
とはいうものの、私もおじさんもあんまり外食が好きでないので、
デリで買った料理を温めて食べていることが多い。
このデリは本格的に美味しいので、Pおじさんの御用達。
ナミュールの街。
ここ3年連続でこのシーズンに滞在しているけれど、
初めて晴れた明るい街を見て、ナミュールの印象が改善される。
今まで2年ともずっと雨で曇天だったので、
いまいち印象がよくない街だったけど。
アパートはまちなかで便利なんだけど、駐車場が確保できない。
なので、おじさんの車は、フェア会場裏の駐車場に停めっぱなし。
アパートから会場まで、旧市街を20分歩いての通勤。
で、この日の撮影は終了して、基本的に私の仕事の前半分は終わり。
後は、撤去のお手伝いなので、4日間自由時間がある。
自由時間初日の木曜日は、Musée L - Musée universitaire de Louvain(ルヴァン大学博物館)へ。
これは、中世由来のルーヴェン大学で、
1960年代末にオランダ語とフランス語の言語抗争が起きた結果、
ルーヴェン大学自体はオランダ語圏なので、オランダ語使用に統一されてしまった。
そこで、フランス語の役員・教授がルーヴェン大学から脱退分裂して、
20km南の農地を5平方キロ購入して、新しい大学Université catholique de Louvain
(ルヴァン・カトリック大学←仏語だと「ルヴァン」に近い発音になる)を設立した。
なにもない農地に、20世紀都市計画バリバリのニュータウン(ほとんどが学生寮)
を作り上げてしまったのだそう。
なので、この街Louvain-La-Neuve(ルヴァン・ラ・ヌーヴ=ルーベン新地・・・的な意味)には、
(私の好きなような)古い歴史的建造物は一切なし。
ミュージアム自体も、コンクリート作りのレトロ・モダーン。
逆に、今どきのトレンド最先端行ってるんではないかというデザイン。
展示も基本、学生の美術史講習に使われるような、
サンプリング的リプロを色々展示している感が強くて、
あまりいいものは持っていない。
なのに、なぜわざわざ電車に40分乗ってここに来たかというと・・・、
宗教ネタのオブジェ・奉納品をいろいろ持っているという話を聞いたから。
あぁこんなクィリングの装飾ボックス作りたいー。
そしてEx-voto達。
いやまぁ、ほんとうにこのためだけに来たようなもので、
一通り撮影して満足したら、その他に何も見るところなし。
で、さっさとPおじさんのブースに戻って、ブース番しておりました。
その翌日、金曜日はナミュールから、また鉄道で50km東のLiege(リエージュ)へ。
朝は霧がかかってどんよりしていた天気が、
リエージュに着く前にどんどん晴れてきた。
列車はMeuse(ミューズ)川に沿って走っていく。
ここは去年も来たけれど、ナミュールよりミュージアムなど見るところが多くて、
一日では回りきれなかったので、再訪することに。
まずは、金曜マーケット。
去年は雨でほとんど店が出ていなかったので、リヴェンジ。
とはいうものの、なんだか目を引くものがなくて、ブラブラ見て回っただけ。
去年は修復か何かでオープンしていなかった、Musée d’Ansembourg
がオープンしているのを見たかったのも、今回の目的の一つ。
いいお天気で、光がとてもキレイに映えていた日。
もう一つ、これはかなりオタッキーな博物館、
MULUM (Musée Liégeois du Luminaire=リエージュ照明博物館)
照明の歴史を、有史前から遡って解説する展示物。
これ全て個人のコレクションで、
コレクター御本人自らガイドツアーするという凝りよう。
一時間は解説に費やされます(笑)。
それでも、いろいろ知らなかった照明の歴史がわかって、とても面白かった。
また、写真ができた頃にその話も合わせて。
(いつになることやら・・・だけど)
そして、昨年見逃したリェージュ大聖堂を見てからナミュールに戻る。
金曜の夜ぐらい外食しようかー、というので、
Pおじさんに、ビストロでごちそうになる。
おじさんご贔屓のBrasserie François(ブラッセリー・フランソワーズ)
ここのイタリア風タルタルステーキがとても美味しい。
毎回これを食べている。ごちそうさまでした。
というところで、長くなりそうなので、また次回に。
今度は早々に更新予定ですよ^^。
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