Friday 2 November 2018

Ca' Rezzonico, Venice (カ・レッツォーニコ、ヴェニス)-3-


2018年11月13日(火)~19日(月)の期間、ベルギー出張のため、
KotomiCreations Etsy ショップはクローズしています。
19日(月)の夜には再オープンして、通状営業に戻ります。


あまりにも、ヴェニスが気に入ってしまったので、来年も今度は友人と9月に1週間滞在することにして、さっそくもうホリデーアパートを予約してしまった。
ヴェニスは観光激戦都市な上に、交通機関(というか物資の輸送)をすべてボートに頼っていることもあって、何かと物価が高い。 ホテル・外食・買い物すべて、ヨーロッパ内でもトップ物価高のロンドンに匹敵している感じ。
(ちなみに、他のヨーロッパの都市では、スイスや北欧諸国の首都が、そんなトップ物価エリア。)
なので、立地がよくて予算内でレヴューのいいホテル/アパートを探すのは一苦労。 これはもう、先手必勝、一年前からプランするしかない。 私も友人も勤め人でない、自由業だからできることではあるのだけれど・・・。

閑話休題で、その、ヴェニス。Ca' Rezzonico, Venice (カ・レッツォーニコ)からの最終回を。

Ca' Rezzonico, Venice
Green lacquer Room(グリーン・ラッカーの部屋)と呼ばれる一室。
名前の由来は、グリーンの漆調塗装の家具と、
(写真では見えにくいけれど)緑大理石粉で着彩したスタッコ装飾の、
(壁の下部分の)パネリングから。
これも別の屋敷から、移行されたもの。
典型的な18世紀のシノワズリ様式。

Ca' Rezzonico, Venice
その次は、この屋敷の中でも、印象的な、Longhi Room(ロンギの部屋)。
ここに展示されるPietro Longhi(ピエトロ・ロンギ)の絵画に因む。

Ca' Rezzonico, Venice
18世紀ヴェニスの風俗を描いた作品の多数が、
この博物館の所蔵になっている。

Ca' Rezzonico, Venice
カーニヴァルの時期や、ギャンブルのシーン
が描かれている作品には、ヴェニスの仮面を着けた人々が登場。
どことなくミステリアスな雰囲気を漂わしている。
この絵画には、ほぼおなじ構図の別ヴァージョンがあるのだそう。
このページ

Ca' Rezzonico, Venice


Ca' Rezzonico, Venice


Ca' Rezzonico, Venice
ヴェニスのホガース・・・という雰囲気。
(ホガースほど荒んでないけど・・・笑。)

Ca' Rezzonico, Venice
次の部屋はRoom of the Parlatory(面会室の部屋)と呼ばれている。
ここに掛かる、尼僧院のParlatory(面会室)を描いた絵画因んだもの。
で、別の絵画に気をとられていて、撮影してなかったので、
その絵画は<このページ>に。
Parlatory of the Nuns of San Zaccaria(聖ザカリア尼僧院の面接室)。
18世紀ヴェネチア画家Francesco Guardi(フランセスコ・グアルディ)の作品。

Ca' Rezzonico, Venice
で、私が気を取られていたのは、こちらの方の、
これまた典型的なヴェニス的なる絵画。
同じくフランセスコ・グアルディの「Foyer of palazzo Dandolo at San Moisè
(サン・モイゼのパラッツォ・ダンドロのエントランス・ホール)。
当時(18世紀)は、12月26日のクリスマス明けから、
3月6日のAsh Wednesday(灰の水曜日)までが、
延々続くカーニヴァル・シーズンで、
その間にこのパラッツォでは、
共和国主催のカジノが開催されていた。
ここに入場するには、仮面を被る必要がある。
かぶっていないのは、「賭場」を仕切る富裕貴族達。

Francesco Guardi's House, Campiello de la Madona, Cannaregio, Venice.
フランセスコ・グアルディといえば・・・、
街を歩いていて偶然「フランセスコ・グアルディの家」というのを見つけた。
公開されているわけではなく、
普通の家にただプラークがついているだけだけれど。

Ca' Rezzonico, Venice
Netには出てこなかったので、詳細が不明だけれど、
ヴェニスの冬。こ・・・凍ることがあるんだ・・・。
これはもしかして、ムラノ島から、
墓地の島サン・ミケーレを見ているんじゃないかな、というのは想像。

Ca' Rezzonico, Venice
その次の部屋は、この17世紀後半のハープシコードから、
Harpsichord room (ハープシコードの部屋)と呼ばれている。

Ca' Rezzonico, Venice
この部屋にあった、ペイントされたチェストがとてもチャーミング。

Ca' Rezzonico, Venice
寄せ木細工したものに、ディティールをペイントしているよう。

Ca' Rezzonico, Venice
次の一連の小さな部屋には、
Giandomenico Tiepolo(ジャンドメニコ・ピエトロ)の
フレスコ壁画が展示されている。
これらは、イタリア本土側Zianigo(ジアニゴ)にあった、
一家の屋敷に描かれていたもので、
クライアントからの発注を受けて描いたものではなくて、
純粋に家族の家を彩るために描かれたものだそう。

Ca' Rezzonico, Venice
それでか、表現がなんとなく伸びやかでリラックスしている。

Ca' Rezzonico, Venice


Ca' Rezzonico, Venice


Ca' Rezzonico, Venice
そこからまた上階に上がって、
Egidio Martini pictures gallery(エジディオ・マルティニ・ギャラリー)。
ここでは寄贈された彼のコレクション、
主に17-18世紀絵画が展示されている。

Ca' Rezzonico, Venice
なんだかもう絵画見すぎで疲れてきてて・・・(笑)、

Ca' Rezzonico, Venice
ちらちら目を引いたものだけ見て回っていた。
詳細はどちらも不明。
Maxfield Parrishみたいな、バラ色の空がきれい。

View from Ca' Rezzonico, Venice
途中、最上階から見た風景。

Ca' Rezzonico, Venice
さて、最後のエリアは、Farmacia Ai do San Marchi
(アイ・ド・サンマルチ薬局)。
17世紀後半からヴェニスに存在した薬局を移築したもの。

Ca' Rezzonico, Venice
ここに来た目的の半分は、これを見たかったため・・・
なんだけれど、とにかく暗くガラス張りの中に展示されていて、
リフレクションがひどくて、撮影苦戦中。

Ca' Rezzonico, Venice


Ca' Rezzonico, Venice


Ca' Rezzonico, Venice


Ca' Rezzonico, Venice


Ca' Rezzonico, Venice
その薬局の看板。

というような、実に中身の濃いミュージアムでした。



Ca' Rezzonico, Veniceカ・レッツォーニコ

地図:











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