Saturday, 1 August 2015

Punting @ Cambridge (ケンブリッジでパンティング)


6月に、花粉症まっただ中にもメゲず、捻挫回復中にもメゲず、Cambridge(ケンブリッジ)に1泊ミニ旅行してきた。
今回からは(・・・っていっても、もうすぐノルマンディーに出てしまうけど・・・)、その時のイメージを。

ケンブリッジは6年前に初めて訪れた。この時は、知人宅に招かれていて、それほど街中を見る時間がなくて、そしてもう肌寒い時期で、パンティングはシーズン・オフ。
Punting(パンティング)というのは、ケンブリッジ名物、ケンブリッジの名前の由来、街中を流れるCam(ケム)川に、底の浅いボートを浮かべて、竿で押して漕いでいくもの。ま、ケンブリッジのみならず、要はイギリスの川は、底が浅いので、どこででも出来てしまうのだけれど。 
今回は、お天気もよさそうだったので、これぞパンティング日和、どんなもんだか事前にサーチしてみた。
ケンブリッジやオクスフォードでは、夏のシーズン観光用に運行している会社が幾つもある。結局私達は、Netでレヴューのよかった、そして、お手頃価格(最大12人の相乗り、45分のツアー、オンライン・ブッキングで1人12ポンド)の、Let's Go Puntingを、事前にブッキングして行った。
今回夏トップシーズンのケンブリッジの街を、のんびり歩いていると、角々で「パンティングいかがですか~!!」と、客引き学生バイト君達に激しく声をかけられまくる。これほとんど、イスタンブールの、カーペット屋の客引きに匹敵するかもよ・・・な、イキオイ。(ちょっと、知る人ぞ知るな比喩だけど・・・笑)。いやぁ、夏のケンブリッジって、こんななんだぁ・・・。

Punting @ Cambridge
ここが、ケンブリッジのパンティングのメインのピア、というか、パント着場。
Bridge Streetの川の畔。
ちなみに、南のMill Laneにも、パンティング・ピアがある。
手前で目立っているのは、こっちの方が大手のScadamore's
この会社、オンライン・ブッキングで1人14ポンドなので、ちょっと高い。
まぁ、どっちでもいいようなものだけど、
地味なLet's Go Puntingの方が個人的に好きかも、とは思った。
で、Let's Go Puntingの方もここがチェック・イン・ポイントなんだけど、
受付は写真の真ん中で、樹の下に見えている、赤いパラソル。

Let's Go Punting - Check-in point
image source
とても地味(笑)。
手前で大手が、ドカスカお客さんをパントに流し込んでいたので、
(街中で客引きしているのは、この会社ではないかと・・・?)
最初勘違いして、ここに並んでしまった。
ブッキングのプリントアウトを見せたら、
「ここじゃない、あっち。」と、赤いパラソルを指さされて、たどり着く。
TripAdvisorに、チェックイン・ポイントがわかりにくかった、と、書いたら、
即、サイトにこの写真が入った。リアクション速し。<場所の情報はこのページ

ブッキングに日・時間指定はなくて(ただし、土曜以外)、
チェックインしたら、20-40分待つことになる(何時に集合か知らせてくれる)。
その間に飲み物をみつくろいに行くか(パント内飲食OK)、
カフェにてお茶で、時間を過ごすことしばし。

Punting @ Cambridge
Let's Go Puntingの方のピアは、チェックイン・ポイントから200mほど、
川沿いにさかのぼったところなので、
指定時間に集合したら、パンター(船頭)のお兄さんが、
何やかやお喋りしながら、ここまで案内してくれる。
12人乗りだけど、たまたまこの時間は、私+配偶者氏を入れて5人。
かなり、パーソナル感漂っていて、印象をよくした・・・ともいえる。

Punting @ Cambridge
出発^^。

Punting @ Cambridge

Punting @ Cambridge

Punting @ Cambridge
パンティングの楽しいのは、色々なカレッジを裏側から見れるところ。

Punting @ Cambridge

Punting @ Cambridge
私達のパンターはニック君という、建築科の学生さん。
建物の由来など知識豊富で、面白くガイドしてくれる。
このSt John's Collageの建物は、このアイビーも含めて、
保存指定がかかっているんだ・・・とか。
「あまり専門的な話にならないように、気をつけてるんですけど・・・」
いや、私は大歓迎ですけどね(笑)。

Punting @ Cambridge
同じく、St John'sの屋根。

Punting @ Cambridge

Punting @ Cambridge
ケンブリッジ名所、Bridge of Sighs(ため息橋)。
ヴェネチアの同名の橋に由来して名付けられているけれど、
ヴェネチア版が、尋問室と牢獄の間での「ため息」だったら、
ケンブリッジ版は、学生寮と校舎の間の「ため息」。
手前の赤いドレスの女性は、どうやら地元の人のようで、ポール捌きがお見事。
こんな風に、慣れた人はパントだけを借りている。

Punting @ Cambridge
橋桁が低いので、長身のパンターは背を屈めてくぐっていく。

Punting @ Cambridge


Punting @ Cambridge
カンカン・ハットにウエスト・コート(チョッキ)着用は、
件の大手の方の、パンターさん達。ドレスコードはイケている。
一番熱心に観光しているのは、犬。

Punting @ Cambridge

Punting @ Cambridge

Punting @ Cambridge
King's Collage、土手ごしに川からの眺め。

Punting @ Cambridge

Punting @ Cambridge
この不思議な木の橋はQueens Collageにある、Mathematical Bridge(数学橋)。
ニュートンが設計してボルトをまったく使わず作られている・・・、
というのは、ただの伝説で、実際は18世紀中に、
William Etheridgeの設計で建造されたもの。
ボルトは使われているものの、まっすぐの材木だけを使用して、
アーチを作っていることから、
「数学橋」と呼ばれるようになったそう。

その先の石造橋の先に、南のMill Laneのパント着場があるので、
ここからもガンガン、パントが川に合流してくる。

Punting @ Cambridge
こ・・・混んできた。
パントだけ借りているけど、操縦に慣れてない学生たちもいて、
衝突したりするけれど、基本全然スピードは出ていないので、まず安全。
パントの外に、不用意に手を出したりしていない限り。

この辺りで、別のLet's Go Punting船頭君の、竿が「ボクッ」と折れる(笑)。
目を疑うけど、木の竿だと折れることもあるのだとか。
ニック君曰くに「だからボクは、メタルのポールしか使わないんだー。」
で、どうするかというと・・・どうしようもなく、しばらく漂っていて、
ニック君が件のチェックインポイントまで漕ぎ戻った時に、
「竿届けてやって」と伝言するという、なんとも優雅な、悠長な話。
そのパントに乗り合わせたお客さん、
45分トリップが1時間以上になって、お得感倍増(笑)。

石造橋を越した、大混雑のあたりが、折り返し地点で、
もう一度、そこから北側に戻っていく。

Punting @ Cambridge

Punting @ Cambridge

Punting @ Cambridge

Punting @ Cambridge
帰りも出会った、赤いドレスのパンターさんは、もう裾からげ。

Punting @ Cambridge
ため息橋、再び。

Punting @ Cambridge
で、パント着場に戻ってきた。

夏のケンブリッジ、天気さえ良ければ、最高の気分。
パンティング、ぜひオススメ。










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