Punting @ Cambridge (ケンブリッジでパンティング)
6月に、花粉症まっただ中にもメゲず、捻挫回復中にもメゲず、Cambridge(ケンブリッジ)に1泊ミニ旅行してきた。
今回からは(・・・っていっても、もうすぐノルマンディーに出てしまうけど・・・)、その時のイメージを。
ケンブリッジは6年前に初めて訪れた。この時は、知人宅に招かれていて、それほど街中を見る時間がなくて、そしてもう肌寒い時期で、パンティングはシーズン・オフ。
Punting(パンティング)というのは、ケンブリッジ名物、ケンブリッジの名前の由来、街中を流れるCam(ケム)川に、底の浅いボートを浮かべて、竿で押して漕いでいくもの。ま、ケンブリッジのみならず、要はイギリスの川は、底が浅いので、どこででも出来てしまうのだけれど。
今回は、お天気もよさそうだったので、これぞパンティング日和、どんなもんだか事前にサーチしてみた。
ケンブリッジやオクスフォードでは、夏のシーズン観光用に運行している会社が幾つもある。結局私達は、Netでレヴューのよかった、そして、お手頃価格(最大12人の相乗り、45分のツアー、オンライン・ブッキングで1人12ポンド)の、Let's Go Puntingを、事前にブッキングして行った。
今回夏トップシーズンのケンブリッジの街を、のんびり歩いていると、角々で「パンティングいかがですか~!!」と、客引き学生バイト君達に激しく声をかけられまくる。これほとんど、イスタンブールの、カーペット屋の客引きに匹敵するかもよ・・・な、イキオイ。(ちょっと、知る人ぞ知るな比喩だけど・・・笑)。いやぁ、夏のケンブリッジって、こんななんだぁ・・・。
ここが、ケンブリッジのパンティングのメインのピア、というか、パント着場。
Bridge Streetの川の畔。
ちなみに、南のMill Laneにも、パンティング・ピアがある。
手前で目立っているのは、こっちの方が大手のScadamore's
この会社、オンライン・ブッキングで1人14ポンドなので、ちょっと高い。
まぁ、どっちでもいいようなものだけど、
地味なLet's Go Puntingの方が個人的に好きかも、とは思った。
で、Let's Go Puntingの方もここがチェック・イン・ポイントなんだけど、
受付は写真の真ん中で、樹の下に見えている、赤いパラソル。
image source
とても地味(笑)。
手前で大手が、ドカスカお客さんをパントに流し込んでいたので、
(街中で客引きしているのは、この会社ではないかと・・・?)
最初勘違いして、ここに並んでしまった。
ブッキングのプリントアウトを見せたら、
「ここじゃない、あっち。」と、赤いパラソルを指さされて、たどり着く。
TripAdvisorに、チェックイン・ポイントがわかりにくかった、と、書いたら、
即、サイトにこの写真が入った。リアクション速し。<場所の情報はこのページ>
ブッキングに日・時間指定はなくて(ただし、土曜以外)、
チェックインしたら、20-40分待つことになる(何時に集合か知らせてくれる)。
その間に飲み物をみつくろいに行くか(パント内飲食OK)、
カフェにてお茶で、時間を過ごすことしばし。
Let's Go Puntingの方のピアは、チェックイン・ポイントから200mほど、
川沿いにさかのぼったところなので、
指定時間に集合したら、パンター(船頭)のお兄さんが、
何やかやお喋りしながら、ここまで案内してくれる。
12人乗りだけど、たまたまこの時間は、私+配偶者氏を入れて5人。
かなり、パーソナル感漂っていて、印象をよくした・・・ともいえる。
出発^^。
パンティングの楽しいのは、色々なカレッジを裏側から見れるところ。
私達のパンターはニック君という、建築科の学生さん。
建物の由来など知識豊富で、面白くガイドしてくれる。
このSt John's Collageの建物は、このアイビーも含めて、
保存指定がかかっているんだ・・・とか。
「あまり専門的な話にならないように、気をつけてるんですけど・・・」
いや、私は大歓迎ですけどね(笑)。
同じく、St John'sの屋根。
ケンブリッジ名所、Bridge of Sighs(ため息橋)。
ヴェネチアの同名の橋に由来して名付けられているけれど、
ヴェネチア版が、尋問室と牢獄の間での「ため息」だったら、
ケンブリッジ版は、学生寮と校舎の間の「ため息」。
手前の赤いドレスの女性は、どうやら地元の人のようで、ポール捌きがお見事。
こんな風に、慣れた人はパントだけを借りている。
橋桁が低いので、長身のパンターは背を屈めてくぐっていく。
カンカン・ハットにウエスト・コート(チョッキ)着用は、
件の大手の方の、パンターさん達。ドレスコードはイケている。
一番熱心に観光しているのは、犬。
King's Collage、土手ごしに川からの眺め。
この不思議な木の橋はQueens Collageにある、Mathematical Bridge(数学橋)。
ニュートンが設計してボルトをまったく使わず作られている・・・、
というのは、ただの伝説で、実際は18世紀中に、
ボルトは使われているものの、まっすぐの材木だけを使用して、
「数学橋」と呼ばれるようになったそう。
その先の石造橋の先に、南のMill Laneのパント着場があるので、
ここからもガンガン、パントが川に合流してくる。
こ・・・混んできた。
パントだけ借りているけど、操縦に慣れてない学生たちもいて、
衝突したりするけれど、基本全然スピードは出ていないので、まず安全。
パントの外に、不用意に手を出したりしていない限り。
この辺りで、別のLet's Go Punting船頭君の、竿が「ボクッ」と折れる(笑)。
目を疑うけど、木の竿だと折れることもあるのだとか。
ニック君曰くに「だからボクは、メタルのポールしか使わないんだー。」
で、どうするかというと・・・どうしようもなく、しばらく漂っていて、
ニック君が件のチェックインポイントまで漕ぎ戻った時に、
「竿届けてやって」と伝言するという、なんとも優雅な、悠長な話。
そのパントに乗り合わせたお客さん、
45分トリップが1時間以上になって、お得感倍増(笑)。
石造橋を越した、大混雑のあたりが、折り返し地点で、
もう一度、そこから北側に戻っていく。
帰りも出会った、赤いドレスのパンターさんは、もう裾からげ。
ため息橋、再び。
で、パント着場に戻ってきた。
夏のケンブリッジ、天気さえ良ければ、最高の気分。
パンティング、ぜひオススメ。
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