ヴィクトリアン墓地-5-Nunhead Cemetery(ナンヘッド墓地)
ヴィクトリアン墓地、ロンドンの「華麗なる7大墓地」Magnificent Sevenの続編で、今回はNunhead(ナンヘッド)墓地のイメージ。
ここは、南ロンドンの住宅街の中にある墓地。1840年に、ここもまた「庭園墓地」として設計されたもののようで、現在でも、森の中状態の一角があちこちにある。
19世紀ヴィクトリアン様式の墓石は、大型で装飾的なものが多いため、20世紀中ごろには、この墓地は満杯になってしまい、墓地会社はこの墓地を「放棄」してしまう。
そのあと、荒廃の一途をたどったのは、前々回のAbbney Park(アブニーパーク)墓地と同じ。しかし、80年代にはいって、ここが自然保護地区として、また、墓標の歴史的価値が再評価されるにしたがって、保護・維持組織、Friends of Nunhead Cemeteryが結成され、自治体やロタリー・ファンド(宝くじからの資金援助=重要文化財の修復事業にもっぱら充てられている)の補助を受けて、この墓地の大修復を完成させた。
2001年に、チャペルの修復が終了して、再び一般に公開されるようになった墓地。
入り口のゲートを入ると、真正面にその、
改修された・・・とはいえ、ご予算の都合上か、その後の管理の便宜上からか、
屋根はなくて、オープン・エア状態。
夏には、ここで野外コンサートなどのイヴェントが催されるのだとか。
右はその華麗な装飾。
チャペル周辺の壮大な、墓標達。
こういう規模のものを建てていたら、すぐに満杯になってしまう・・・。
このチャペルを中心に、回りに道が広がっているが、脇の道に入るとそこは「森」。
最も荒廃していた時期は、この墓地のほぼ全域が、
こんな風に蔦に覆われていたのだろう・・・。
この写真でもわかるように、敷地はなだらかに丘になっている。
頂上と思われるところまで上ると、そこからはセント・ポールが真正面に見える。
さて、肝心の彫像ハント。
木蔦におおわれた間にたたずむ彫像達は、まるで森の中のフェアリー。
ポスト・プロセスで遊びすぎて・・・、
どんどん写真のカテゴリーからはずれていってしまう・・・・のだった。
レンガのディティールの美しいMausoleum(廟)。
側面のディティールと、裏の窓を覗き込んだところ。
いくつかMausoleum(廟)が集まっているエリアがある。
なかなかフォトジェニック。
冬の日差しの中の、エレガントな墓標。
正面の入り口。
柱の逆向きの松明は「死」のシンボルで、墓標や墓地でよく使われるモチーフ。
その上に「輪」のように見えるのは・・・、
しっぽを咥えている蛇、ウロボロスで、死と再生、永遠の魂を象徴する。
Nunhead Cemetery(ナンヘッド墓地)
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