ジュビリー・ペジェント
今週末はUKはクリスマスかイースターのような、いや・・・もっと大仰なお祭りモード。
女王陛下の在位60年記念(Jubilee=ジュビリー、と呼ばれる)で、特別の祭日をあわせて、土曜から火曜日まで4連休。
昨日はテムズ川ペジェントが、繰り広げられていた。
世事にからっきし疎い我が家で・・・その上TVを視ることのない私なのだが、テムズ川とリバーボートが大好きなので、TVの前に特別席を設置。 (人ごみがうっとうしいので、現物を見に行くことはそもそも考えもしない、アームチェアー見物人なのだった。)
デジタルTVになってから、以前のようにコマ送りされていないので、TV画面が写真に撮りやすい、なので、TVから写真を撮る・・・などという奇妙なことを時々やってしまう。新年の花火大会を撮って、面白かったので、またやってみた。(BBC1の特別プログラムより)
もちろん、画質は全然よろしくないのだけど、PCモニターで見ている分には楽しめる。
なので、今回はそのジュビリー・ペジェントのイメージ。
まずは・・・日曜新聞の女王陛下爆笑。
いや、別に我が家もシャンペンで祝った・・・という訳ではなく、
置いてみただけですよ(笑)。
女王陛下の乗船しているRoyal Barge(ロイヤル・バージ)。
即位の時の女王陛下と、今回のジュビリーの群集。
これは1749年にイタリアの画家カナレット(Canaletto)が描いた、
「ロンドン市長式典日のテムズ川と聖ポール大聖堂」のディティール。
<全体図はここ>
このように、テムズ川は歴史的に、記念式典のバックグラウンドとして、活躍してきた。
それを今回のジュビリーで、再現しようという試み。
ロイヤル・バージはAlbert Bridgeに停泊中。
陛下はもうひとつ西側の橋Battersea Bridgeのピアから、小型のボートに乗船、
ここで、女王陛下ロイヤル・バージに乗船。
まだ出航ではなくて、その前に先行する、手漕ぎボート262艘を観覧。
天候がこれまた、いかにもイギリス的なる、どんより+小雨。
雨など意にもかけないのが、英人の英人たる所以(笑)。
これは先頭を進むRoyal Jubilee Bell。
ベルを乗せた船が出るのは史上初だそう。
ちょうど教会のベルのように手動式で鳴らせながら、Tower Bridgeまでの全行程を先導する。
その後に、まるでカナレットの絵から抜け出してきたかのような、リプロのボートが続く。
実際に、ベルのすぐ後に続く「Gloriana」は、
19世紀にロンドン市長式典に使われたボートを、今回の式典のために復刻したもの。
手漕ぎボートのグループの後に続いてロイヤル・バージ出航。
パーラメントのあたりまで、近づいてきている。
Westminster Bridgeの上では俳優のRichard E. Grantが、
ロイヤル(?)ipadを見ながらWordsworthのUpon Westminster Bridgeを朗読。
ちょっとファンなので、入れてみただけ(笑)。
South Bankのディスプレイ。
ロンドン塔からは祝砲が放たれる。
ロイヤルバージの後には、延々ナローボートやバージ、客船のパレードが続く。
ロイヤルバージがLondon Bridgeを越して、Tower Bridgeに差し掛かると、
Tower Bridgeが、敬意を表して揚げられる。
Tower Bridgeをこえると、ロイヤルバージはPresident Quayに停泊。
この一帯には、各地からの帆船が停泊中。
この後、後ろに続いていたナローボートやバージ、客船のパレードを観覧。
画像が悪いのに、思わず一枚の写真で載せてしまったのは・・・、
後ろの2艘のボートが、多分・・・隣町KingstonのTurksの客船
Yarmouth BelleとNew Southern Belleのようだったので・・・。
19世紀末建造の外輪船(このタイプでは、アメリカのニューオーリンズのものが有名だけど)。
オーケストラとシンガーを乗せたバージが、God Save The Queen他を演奏するのだが、
このときにはもう雨大降り。ボートの中のオーケストラはともかく、
バージの上のシンガー、ずぶ濡れの熱唱。
フィナーレはTower Bridgeからの花火。
やっぱり、もう出ていたYoutubeダイジェスト版、が、おまけヴィデオ。
乗り物オタクの気が少しだけある私としては、あー、楽しかった(笑)。
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