ロンドンの街-セシル・コート(Cecil Court )
今回はロンドンの街シリーズに戻って、ロンドンの街のど真ん中、レスター・スクエア(Leicester Square)駅近くにあるセシル・コートのイメージ。
レスター・スクエアといえば、ロンドン観光の「へそ」のようなところ。ミュージアム、シアター、ショッピング、レストランすべての要素の真ん中に位置するので、ロンドンは初めてという人でも「あ、知ってる。」と思うことうけあいのエリア。
商業100%の繁華街ということもあって、ちょっとごてごてした地区でもある。
それでも、この一角に、昔のLondonを髣髴させる小さな「小路」が残っている。
19世紀のショップ・フロントがいまだに保たれている。
小説「84Charing Cross Road」の舞台になった、チャリング・クロスロード自体が一昔前までは「古書街」として世界的に知れれていた。
表通りの方のチャリング・クロスロードは、残念なことに今では、古本屋はどんどん減っていって、カフェや土産物屋に様変わりしていってしまった。
かろうじてその面影をとどめているのがこの、チャリングクロス・ロードはずれのセシル・コート。
上のリンクのページで、現在のお店のラインナップも解るが、古本屋さんは3-4件。古本のビジュアル・ページをばらして、額絵として売る店が2-3件。
後は、スピリチュアル系の専門書店、アンティーク店、ヴィンテージ・ジュエリー店等々。
ダイナミックな経済の中心地ロンドンでは、地区が企画・努力しないことには、
どんどん「経済効率のいい」チェーンストアに町並みが呑みこまれていってしまう。
ここでも、ショップ・オーナー協会が団結して、この町並みを保っている。
お店の入れ替わりは時折あるものの、この古風な通りにマッチした、
アンティーク、ヴィンテージ、文化的なイメージのある個人店が後を継ぐように配慮されている。
Photo by bryarsbooks @Flickr
昨年(2011)の9月にこの協会の主催で、この通りの9番地に
モーツアルトが「滞在した」という、プラークが掲げられた。
オープニング・セレモニーで俳優のSimon Callow(サイモン・カーロウ)氏がスピーチ。
Photo by sleekit @Flickr
そのプラーク。1764のグランドツアーの時に滞在し、ここで第一交響曲を書いたと考えられている。
ここからは、お店のイメージ。
アンティーク・プリントを売るお店。
古書店。
この古書店では、ポスター、チラシなどのエファメラ(紙もののアンティーク)も扱われている。
古本、古地図の専門店。
メダル・古紙幣の専門店。
ヴィンテージ・アクセサリーを扱うChristpher St. James(クリストファー・セント・ジェイムス)。
昔一度だけ、Kotomiジュエリーを買い取ってもらったことがある。
私の好きなアンティークショップ、Mark Sullivan。
ロンドン中心地なので、値段は少し高い目なのだけど、きっと何か見つかる面白い店。
セントラルで時間のない観光途中の「特別なお土産」には最適かも。
同じお店を別のアングルで。
地図:
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おまけヴィデオは、87年に映画化された、前述の小説「84Charing Cross Road」の、トレーラー。
古きよき・・・シネマの中のロンドン^^。
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