Sunday, 24 October 2010

STEAMPUNK(スティーム・パンク)展2009-Oxford (オックスフォード)科学史博物館

今日は昨年オックスフォードの科学史博物館で催されていたスティーム・パンク展のイメージ。

Wikiのリンクをつけておきたが、スティーム・パンクとは「19世紀の蒸気機関システムのまま進化してしまった、パラレル・ワールド」を描いたSF小説に始まり、主にアメリカで進行しつつある、ファッション・カルチャーとでも要約できるだろうか・・・。70年代後半から80年代にかけての不況下イギリスのフラストレーションの中で生まれた「元祖」Punkが「支離滅裂破壊的」ミュージック発生型だったのに比べて、今回のPunkは文学・ファッション・ゲーム・アニメに特化していて、それに妙にクリエイティヴな趣味人に見えてしまうのだが(笑)。まずは私の撮ってきた写真から・・・。(特別展で写真許可というのは、なんとも気前がいい話)

Detail - The Complete Mechanical Womb - by Molly 'Porkshanks' Friedrich
The Complete Mechanical Womb - by Molly 'Porkshanks' Friedrich
「完全機械仕掛けの子宮」モリー・ポークシャンク・フレデリック作
19世紀風機械仕掛け、文字盤、真空管・・・などが典型的なスチームパンクのイメージソース。

"Eye Pod" - by Dr Grymn
Eye Pod- by Dr Grymm 「アイポッド」グリム博士作
(彼らの多数は"アーティスト名"を使っていて、いかにも19世紀のマッド・サイエンティスト風に名乗っていたりする・・・笑)

Watches - by Haruo Suekichi
Watches - by Haruo Suekichi 腕時計 末吉晴男
スチームパンク界の著名時計作家は、日本で製作する日本人。
とてもディティールに凝っていて、こんなものが手づくりできるとは・・・感嘆。

Detail - Ergo Keyboard - by Datamancer
Ergo Keyboard - by Datamancer ディティール アーゴ・キーボード データマンサー

あまりにキーボードが美しかったので、超ディティール切り撮りしてしまったが・・・、全体像は<この>アーティストのウェブサイトのページで見られる。スクロールしていって欲しい。最初に出てくるのは「ハード」部分に使用されたIBMのキーボード Model M-15 split ergonomic keyboard。つまり、これを「ゴシック・スタイル」作り変えた・・・というこれまた、感嘆の作品。もちろん機能している。
彼は他にも「スチームパンク用ラップトップ」なるものも製作していて・・・下はYoutubeから借りてきたヴィデオ。


彼らの作品の凄みは、実際に「機能」する作品をも作り上げてしまうこと。
私の一番好きな時計アーティストで、このエキジビションを知るきっかけになったEric Freitas(エリック・フレイタス)氏の時計作品もまた「機能するアート」。これまた、パーツの一つ一つがハンドメイド。

Mechanical Clock 9 - by Eric Freitas
Mechanical Clock 9 - by Eric Freitas 機械時計9 エリック・フレイタス作
Flickrで発見して以来の大ファン。

Mechanical Clock 9 - by Eric Freitas
Mechanical Clock 9 - by Eric Freitas 機械時計9 エリック・フレイタス作

Detail - Mechanical Clock 9 - by Eric Freitas
ディーティール Mechanical Clock 9 - by Eric Freitas 機械時計9 エリック・フレイタス作

Mechanical Clock  6- by Eric Freitas
Mechanical Clock  6- by Eric Freitas 機械時計6 エリック・フレイタス作

Mechanical Clock 3 - by Eric Freitas
Mechanical Clock 3 - by Eric Freitas 機械時計3 エリック・フレイタス作

彼のウェブサイトEtsyで作品やカードが販売されている。
最後のアーテストは(あ、もちろんもっとさまざまなアーティストが展示されているのだが、私がカメラにうまく収められたアーティストの中で・・・)ジュエリーデザイナーDaniel Proulx

Ring - by Daniel Proulx
Ring - by Daniel Proulx 指輪 ダニエル・プロウルクス

昆虫やギーガー(Hans Rudolf Giger)のイメージが濃厚だが、なんとなく可愛らしくもある。
彼の作品のスライドショーをYoutubeで見つけた。


作品はEtsyの彼のショップで販売中。

同じくYoutubeから、このエキジビションを特集したヴィデオ。アーティストや、これを企画した博物館のキュレーターへのインタヴュー。アーティスト達のファッションも見もの。



最後にスティーム・パンク・スタイルのファッション・ヴィデオを再びYoutubeより。



明日はまた休業日で、この後、パリでも科学史系の博物館Musee des Arts et Metiersを訪れたので、そのイメージを展覧。ここも・・・スティーム・パンクに相通ずる!?

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