Paris - Ile de Chatou Antiques Fair (イル・デ・シャトー・アンティークス・フェア)
このフェアを、定期購読している雑誌「World of Interiors」の広告で見つけた。ちょうど我々のParis滞在時期と重なっていたので、訪れてみることにした。
Netで検索してみたが日本語の情報は出てこない。本家の仏語サイトはこちら。
「中古品とハムのナショナル・フェア」というのが正式名称。ハムと中古品というのがなぜ一緒になっているのか謎で、サイトの歴史を読んでみた。(ちなみに、私は仏語が全く読めない。配偶者氏が堪能なので、ざっと読んでもらったということ・・・。)
そもそも豚はガリア人(フランス原住民)の特産で、侵略してきたローマ人にも賞賛されたほど。おのずと中世以前から、豚肉加工製品の市の伝統がある。中世時代にはパリ市内シテ島やセーヌ川周辺で、定期市が催されていた。(これは不可食部位を、ゴミとしてセーヌ川に廃棄するのに都合がよかったため。)フランス革命動乱期には市は衰退消滅したが、19世紀には再びパリ市内に戻ってくる。このころ、金属製品や中古品の市が合体したらしい。その後、1970年に交通渋滞の問題から現在のパリ郊外の会場に移動、とのこと。
つまり、ハムが先にあって、雑貨が後からついてきたということ、さすが「食べること第一」のフランス人・・・。
フェア詳細:3月後半、9月後半の年二回、各10日間開催。10-5時(業者レートを払うと8時から入場可)
アクセス交通:パリ高速地下鉄 RER A1線 Rueil-Malmaison駅下車(パリ中心部のChatelet駅から30分ぐらいだったかな・・・)
*駅から20分ぐらいモーターウェイの横を歩く(我々は迷った・・・)。30分に一本の無料観光トロリー(機関車トーマス様の・・・かなりキッチュなもの・・・)が駅北口と会場、そしてマルメゾンのシャトーを繋いで、シャトル運行しているのが解ったのは、会場に着いてから・・・。帰りはこれで帰ってきた。
クリニャンクールの蚤の市の正統系アンティークと、ヴァンヴの蚤の市のジャンクぶりのちょうど中間ぐらいの出品内容。
これが、入り口。マーケットの入り口を見ると、ついアドレナリンが出てしまう・・・。
上右の写真の右の方に、よく見るとなにやら機関車のような形をした白いトロリーが見えると思う・・・これが「シャトルバス」。
のろのろ発車しようとしているが、フェアに到着する車のラッシュに巻き込まれて、交通渋滞を悪化させているところ(笑)。
靴屋の看板。
燭台。多分教会を飾っていたものだろう。
イギリスと比べて、フランスのアンティークは断然エレガント。
この後ろのキャビネットの曲線、これはあまりイギリスの家具にはない。
ガラス・壜類は見ると、ついつい撮ってしまう。
撮ったままだとだるい写真の場合が多いが、ポストプロセスでコントラストを上げると、
ガラス独特の光の効果が出るので、やみつきになる・・・。
これも典型的な、ガラスxポストプロセスの効果。
シャンデリアの半端パーツだって、ポストプロセスで輝け!!
壜マニアの友人のために撮影。
ボタンのサンプルカードと古い糸巻き。
さすがファッションの中心地パリだけあって、服飾関連のアンティーク、ヴィンテージも多い。
種類も豊富なら、デザインも繊細。
このようなシード・ビーズで作られた造花も、イギリスではあまり見ない。
フランスでは19世紀頃に、室内装飾や、葬儀のための飾り物として普及していたらしい・・・、
という曖昧な知識しか持ち合わせていない。
こんな感じで、まあ、なんでもあり。
このご婦人はドレスがお入用のことと・・・。
古い鍵モチーフが流行っていて、よくイギリスでも売られている。
ここのは、錆具合が「結構なお味」を出している。
一方、ハムの部はというと・・こんな感じ。
これは、会場内のレストランで食べたランチ、ハムステーキ
(向かいの変わり者配偶者氏は、この場に及んでチキンを食べている・・・不心得者め。)
これが・・・めっぽう旨い・・・。
こんなに美味しいハムはイギリスでは食べたことがない。(あたりまえ)
塩辛くなくて、ちゃんと肉のいい味が生きている。
今、思い出しても、垂涎物なので話を切り上げる・・・。
そして、これが収穫品。
イギリス・ポンド激弱、ユーロ強の逆風下、昔のようには買い漁れない。
Revamp用のジャンクアクセサリーやら、それでも、ヴィンテージ・スワロフスキーの石を入手。
早速春夏コレクションに入って、おかげさまで、たちまち完売。
このスワロフスキーの石の入ったジュエリーを入手した皆様、
石達は、パリのこのマーケットからお手元にたどり着いたのですよ(笑)。
Labels: アンティーク
<< Home