Monday 22 July 2019

Art Nouveau architectures in Brussels (ブラッセルズのアール・ヌーヴォー建築)

夏季休暇のおしらせ:7月23日(火)~ 8月13日(火)の間、
KotomiCreations Etsyショップは、夏季休暇で閉店しています。
8月14日(水)より、通常営業に戻ります。
よろしくおねがいします。


やっと庭仕事も一段落して(というか、させて・・・)、明日からはノルマンディー、ペーターおじさんのル・シャトーに3週間滞在。
で、また、庭仕事のお手伝いをするわけなんだけれど、ル・シャトーでは主に、ガーデナーの刈り込んでいった切りガラを集めたり、池の藻の掃除や、雑草抜きなので、ウチの森林伐採作業よりは楽かもしれない。
伐採やりすぎて、手が腱鞘炎でしびれが来ているものだから、なにか別の作業にしなくちゃね。

私達の滞在する、ル・シャトー、アネックスの今年のWifi状況が、行ってみないとわからないので(トラベルWifiのスピードが、同機種を借りているのに、年々遅くなっている)、更新できるかどうかわからないのだけれど、スピードが出ていれば標本箱更新も、できるかも、です。


さて、その前に今回は、昨年の7月に訪れた、ベルギー小旅行の最終回。
基地にしていたブラッセルズの街は、アール・ヌーヴォーの建造物でも知られているので、その「ブラッセルズ、アール・ヌーヴォーめぐり」編を。

"Affiches Belle Epoque" Exhibition at Musée de la ville de Bruxelles
まず最初は建築ではなくて、ポスター。
たまたま通りかかった、グラン・パレのブラッセルズ市博物館(Museum of the City of Brussels)で、
Affiches Belle Epoque(ベル・エポック期のポスター)展をやっていたので、覗いてみた。

"Affiches Belle Epoque" Exhibition at Musée de la ville de Bruxelles
ベル・エポック期というのは、19世紀末から1914年の第一次世界大戦勃発までの、
20年弱の期間、政情は不安定だったものの、
パリを中心としたヨーロッパの、経済・文化が繁栄した時期のことで、
アール・ヌーヴォーの華やかな奔放さは、
ちょうどその時代を反映した様式だった。

"Affiches Belle Epoque" Exhibition at Musée de la ville de Bruxelles
いくつも「え?これはミュシャ?」というか、
「ミュシャもどき」の作風のものがあって、
当時の彼の作品の影響力甚大、一世風靡ぶりがうかがえる。

"Affiches Belle Epoque" Exhibition at Musée de la ville de Bruxelles
ものすごく頑張って真似している(笑)。

"Affiches Belle Epoque" Exhibition at Musée de la ville de Bruxelles
シンガーのミシンのポスター。

"Affiches Belle Epoque" Exhibition at Musée de la ville de Bruxelles
カーペットのクリーニング・サーヴィスがあったんだー、
という生活史的事象が興味深いポスター。

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Grand-Place, Brussels
博物館を出て、同じグラン・パレの一角にある
Everard 'T Serclaes(14世紀にブラッセルズを
フランダースの支配下から開放した・・・とかいう人物)の、
モニュメント<ここ>の隣にあるレリーフ壁画。
1899年のアール・ヌーヴォーの影響を受けた構成。

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ブラッセルズでアール・ヌーヴォーの絵画・工芸作品を多数収蔵展示している博物館は、
Royal Museums of Fine Arts of Belgium(ベルギー王立博物館)。
昨年も訪れたけれど、写真は撮っていなくて、
2016年に訪れたときの話は標本箱の<このページ>に。

Musée Oldmasters Museum, Brussels
ところで、そのベルギー王立博物館の階段が、軽くアール・ヌーヴォー。

La Fontaine de l'Inspiration, Constant Montend, 1907
La Fontaine de l'Inspiration, Constant Montend, 1907
オールドマスターズの方のエントランスロビーに展示されている、
コンスタント・モンテンドの絵画作品「インスピレーションの泉」。
これもアール・ヌーヴォー期の影響下にある様式。

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Musical Instruments Museum, Brussels
ベルギー王立博物館を出て、同じ博物館エリアにある、
Musical Instruments Museum(楽器博物館)。
このアール・ヌーヴォー生粋の建築は、元々は、
Old England(オールド・イングランド)というデパートだった。
1899年建造で、建築家はPaul Saintenoy(ポール・サントノア)。

Restaurant du Mim, Brussels
博物館の方は、優先順位が低くて、
ここの最上階にあるカフェ・レストランでランチを食べることに。

Restaurant du Mim, Brussels
アール・ヌーヴォー建築のディティールを、身近で堪能しながら。

Restaurant du Mim, Brussels
この博物館/レストラン・カフェの場所は<ここ>。

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Musée Horta
その次に訪れたのは、Musée Horta(オルタ博物館)。
ベルギー・アール・ヌーヴォーの代表的建築家、Victor Horta(ヴィクトール・オルタ)の
自宅と隣接するオフィスが博物館として公開されている。
内部は撮影禁止なので、インテリアのイメージは、
ここのサイトの<このページ>のスライドショーで。

Musée Horta
場所は<ここ>。
街の中心部からは1-2km南に離れた住宅街にあるので、
バスかトラムで訪れるのが便利。

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Brussels, Town
このオルタ博物館から、Louiseの駅に戻っていくあたりは、
現在はちょっとゴミゴミしたダウンタウンだけれど、
いろいろアール・ヌーヴォー建築が点在している。
公開されているものではないので、外からスポッティングして歩いた。

Brussels, Town
こういうタイル張り、アール・ヌーヴォーって、
ブダペストの街でよくみかけた。
(で、ここはどこだったのか全く思い出せない・・・笑。)

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Brussels, Town
この建物は、同じくオルタの設計で、
Hôtel Solvay(オテル・ソルヴェ)と呼ばれるもの。
公開はされていないけれど、内装が華麗。<Wikiページ><場所はここ

Brussels, Town
窓やら、

Brussels, Town
扉やら。

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Brussels, Town
Hotel Ciamberlani(キアンベルラーニ邸)と呼ばれる建物。
現在はアルゼンチン領事館として使われている。<場所はここ

Brussels, Town

Brussels, Town
クローズアップ

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Brussels, Town
Maison Hankar(アンカル邸)。<場所はここ
上のキアンベルラーニ邸を設計した建築家
Paul Hankar(パウル・アンカル)の自宅。

Brussels, Town
1893年建造。

Brussels, Town
ジャポニズムなディティール。

Brussels, Town
アール・ヌーヴォーも19世紀ゴシック・リヴァイヴァルも、
デザインは、鋳鉄技術の開発によるところが大きい。

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The Cauchie House
これは最終日に訪れた、Maison Cauchie(コーシー邸)。<場所はここ
画家・デザイナーのPaul Cauchie(ポール・コーシー)が、自ら建てたアトリエ兼自宅。
毎月第一週末の公開されているが、現在でも個人宅のため、
内部の撮影は禁止。サイトの<このページ>で見ることができる。

The Cauchie House
ベルギーのアール・ヌーヴォーより、マッキントッシュのグラスゴー派が好みだったそうだけれど、
直線と曲線のコンビネーションにその影響が強く現れている。

The Cauchie House



というところで、昨年7月のベルギー・シリーズのエントリーは終了。
また、Wifiの具合がよければ、ノルマンディーから、
今年のル・シャトーの様子をレポートしますよ。
それでは、暑中お見舞い申し上げます。
(ル・シャトーも明日から2-3日は、37-8℃だとか !!)
楽しい夏をお過ごしください。








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by KotomiCreations


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