Art Nouveau architectures in Brussels (ブラッセルズのアール・ヌーヴォー建築)
KotomiCreations Etsyショップは、夏季休暇で閉店しています。
8月14日(水)より、通常営業に戻ります。
よろしくおねがいします。
やっと庭仕事も一段落して(というか、させて・・・)、明日からはノルマンディー、ペーターおじさんのル・シャトーに3週間滞在。
で、また、庭仕事のお手伝いをするわけなんだけれど、ル・シャトーでは主に、ガーデナーの刈り込んでいった切りガラを集めたり、池の藻の掃除や、雑草抜きなので、ウチの森林伐採作業よりは楽かもしれない。
伐採やりすぎて、手が腱鞘炎でしびれが来ているものだから、なにか別の作業にしなくちゃね。
私達の滞在する、ル・シャトー、アネックスの今年のWifi状況が、行ってみないとわからないので(トラベルWifiのスピードが、同機種を借りているのに、年々遅くなっている)、更新できるかどうかわからないのだけれど、スピードが出ていれば標本箱更新も、できるかも、です。
さて、その前に今回は、昨年の7月に訪れた、ベルギー小旅行の最終回。
基地にしていたブラッセルズの街は、アール・ヌーヴォーの建造物でも知られているので、その「ブラッセルズ、アール・ヌーヴォーめぐり」編を。

まず最初は建築ではなくて、ポスター。
たまたま通りかかった、グラン・パレのブラッセルズ市博物館(Museum of the City of Brussels)で、
Affiches Belle Epoque(ベル・エポック期のポスター)展をやっていたので、覗いてみた。

ベル・エポック期というのは、19世紀末から1914年の第一次世界大戦勃発までの、
20年弱の期間、政情は不安定だったものの、
パリを中心としたヨーロッパの、経済・文化が繁栄した時期のことで、
アール・ヌーヴォーの華やかな奔放さは、
ちょうどその時代を反映した様式だった。

いくつも「え?これはミュシャ?」というか、
「ミュシャもどき」の作風のものがあって、
当時の彼の作品の影響力甚大、一世風靡ぶりがうかがえる。

ものすごく頑張って真似している(笑)。

シンガーのミシンのポスター。

カーペットのクリーニング・サーヴィスがあったんだー、
という生活史的事象が興味深いポスター。
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博物館を出て、同じグラン・パレの一角にある
Everard 'T Serclaes(14世紀にブラッセルズを
フランダースの支配下から開放した・・・とかいう人物)の、
モニュメント<ここ>の隣にあるレリーフ壁画。
1899年のアール・ヌーヴォーの影響を受けた構成。
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ブラッセルズでアール・ヌーヴォーの絵画・工芸作品を多数収蔵展示している博物館は、
Royal Museums of Fine Arts of Belgium(ベルギー王立博物館)。
昨年も訪れたけれど、写真は撮っていなくて、
2016年に訪れたときの話は標本箱の<このページ>に。

ところで、そのベルギー王立博物館の階段が、軽くアール・ヌーヴォー。

La Fontaine de l'Inspiration, Constant Montend, 1907
オールドマスターズの方のエントランスロビーに展示されている、
コンスタント・モンテンドの絵画作品「インスピレーションの泉」。
これもアール・ヌーヴォー期の影響下にある様式。
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ベルギー王立博物館を出て、同じ博物館エリアにある、
Musical Instruments Museum(楽器博物館)。
このアール・ヌーヴォー生粋の建築は、元々は、
Old England(オールド・イングランド)というデパートだった。
1899年建造で、建築家はPaul Saintenoy(ポール・サントノア)。

博物館の方は、優先順位が低くて、
ここの最上階にあるカフェ・レストランでランチを食べることに。

アール・ヌーヴォー建築のディティールを、身近で堪能しながら。

この博物館/レストラン・カフェの場所は<ここ>。
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その次に訪れたのは、Musée Horta(オルタ博物館)。
ベルギー・アール・ヌーヴォーの代表的建築家、Victor Horta(ヴィクトール・オルタ)の
自宅と隣接するオフィスが博物館として公開されている。
内部は撮影禁止なので、インテリアのイメージは、
ここのサイトの<このページ>のスライドショーで。

場所は<ここ>。
街の中心部からは1-2km南に離れた住宅街にあるので、
バスかトラムで訪れるのが便利。
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このオルタ博物館から、Louiseの駅に戻っていくあたりは、
現在はちょっとゴミゴミしたダウンタウンだけれど、
いろいろアール・ヌーヴォー建築が点在している。
公開されているものではないので、外からスポッティングして歩いた。

こういうタイル張り、アール・ヌーヴォーって、
ブダペストの街でよくみかけた。
(で、ここはどこだったのか全く思い出せない・・・笑。)
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この建物は、同じくオルタの設計で、
Hôtel Solvay(オテル・ソルヴェ)と呼ばれるもの。
公開はされていないけれど、内装が華麗。<Wikiページ><場所はここ>

窓やら、

扉やら。
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Hotel Ciamberlani(キアンベルラーニ邸)と呼ばれる建物。
現在はアルゼンチン領事館として使われている。<場所はここ>


クローズアップ
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Maison Hankar(アンカル邸)。<場所はここ>
上のキアンベルラーニ邸を設計した建築家
Paul Hankar(パウル・アンカル)の自宅。

1893年建造。

ジャポニズムなディティール。

アール・ヌーヴォーも19世紀ゴシック・リヴァイヴァルも、
デザインは、鋳鉄技術の開発によるところが大きい。
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これは最終日に訪れた、Maison Cauchie(コーシー邸)。<場所はここ>
画家・デザイナーのPaul Cauchie(ポール・コーシー)が、自ら建てたアトリエ兼自宅。
毎月第一週末の公開されているが、現在でも個人宅のため、
内部の撮影は禁止。サイトの<このページ>で見ることができる。

ベルギーのアール・ヌーヴォーより、マッキントッシュのグラスゴー派が好みだったそうだけれど、
直線と曲線のコンビネーションにその影響が強く現れている。

というところで、昨年7月のベルギー・シリーズのエントリーは終了。
また、Wifiの具合がよければ、ノルマンディーから、
今年のル・シャトーの様子をレポートしますよ。
それでは、暑中お見舞い申し上げます。
(ル・シャトーも明日から2-3日は、37-8℃だとか !!)
楽しい夏をお過ごしください。
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