Sint-Janshospitaal, Bruges(聖ヨハネ施療院ミュージアム、ブルージュ)-2-
Sint-Janshospitaal(聖ヨハネ施療院ミュージアム)の続編を。
今回は、18世紀の薬局が保存されているエリアへ。
最初に入ってきた教会のメムリンク美術館になっている部分の、入ってきた入り口から、一度外に出て、左側に20mぐらい下がったところにある、中庭へのパッセージを入っていく。
エントランス近くの窓から中庭を覗いたところ。
(ちなみに、この部分の中庭は公開されていないけれど。)
最初の部屋は、集会場のような感じ。
歴代の病院理事や関係者の肖像画が並んでいる。
その次の部屋が、18世紀の薬局。
そう、この部屋を見たくて、この博物館に来たのだった。
18世紀のすてき薬瓶達。
戸棚の古ガラスのうねうね感もいい味わい。
カウンターの端の棚になった部分の、バロックな装飾。
上に立っている彫像は、福音書記者ヨハネ。
っていうことは、ここの「聖ヨハネ」は、
やっぱり福音書記者ヨハネなのだろうか?
洗礼者ヨハネ?それとも両方?
同名の人が多くてややこしい新約聖書関連。
カウンターを反対方向から。
その奥の部分。
薬を作るすり鉢のいろいろ。
この壁に埋め込まれた、白黒タイルばりの棚が、いい感じ。
カウンターの反対側の壁も一面棚になっていて、
薬瓶が並ぶ。
18世紀薬瓶ラヴ。
この絵画は、19世紀のもので、
現在と全く変わらない薬局の様子を記録している。
立ち働いている修道女達が薬剤師さんで、
真ん中に病気のこどもを抱えた、
お母さんが製薬を待っている。
左のスツールの上には猫。
当時は薬局にでも自由に出入りしていたものと。
ところで、これが18世紀当時の病棟の様子。
以前リスボン郊外のMafra(マフラ)宮殿を見に行ったときに、
そこの修道院付属病棟が保存・公開されていたけれど、
(標本箱は<このページ>の最後の方)、
基本的に同じような構造。
その次の部屋には、壁一面のガラスキャビネットに、
Ex-voto(エクスヴォト)が。
(エクスヴォト=奉納飾りに関しては、標本箱の<このページ>に。)
聖心型のフレームの中に、
色々な小さなエクスヴォトが詰まっている。
どんだけ悪かったのか・・・(笑)。
この十字架の台の上の、
ミニミニ・エクスヴォト達もびっしり。
色々トラブルのあった人なのか、
一家・一族のトラブル解消したのか???
造形として、とても興味を惹かれる。
目や歯はよく分かるけれど、
下のは、え?顔が悪かったの?(笑)
バストを見ると「乳がん?」とか思ってしまうけど、
あまりによく見るので、多分、
出産後のお乳がよく出ますように、というのが大半じゃないかな。
赤ちゃんが元気に育ちましたというのもある。
一番下のステキな男女は、
素敵なダンナ(ワイフ)が見つかりました・・・かと思ったけれど、
手にキャンドルを持っているので、
無事、堅信礼を済ませました、
の奉納じゃないかなと、思いなおしたのだった。
家畜の病気が治ったか、元気な子が生まれた、かな。
家が買えました、車が買えました。
船が無事帰港しました。
一番下のは戦争から無事帰還できたんだろうか。
生きるのって、こんなにたくさんの願いで
成り立ってるんだな。
エクスヴォトって、願いが成就した喜びや感謝を
発信していて、どれもが微笑ましいといつも感じる。
最後にパッセージを抜けたところの中庭のイメージを。
Sint-Janshospitaal(聖ヨハネ施療院ミュージアム)
Mariastraat 38, 8000 Brugge, Belgium
開館情報は英文で<このページ>に。
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