Sintra National Palace(シントラ宮殿)-2-

その次の部屋では、セラミック類が展示されているのだけど、
まずここの天井画に目が行く。

当時の海洋国ポルトガルならではの、海を行くポルトガル船。

これは旗からトルコの船なのかな。

展示されているセラミックは、Lusterware(ラスター彩陶器)。
メタリックな輝きを持ち、元々は10世紀ごろからイスラム圏で多用された技法。
スペインとならんで、ポルトガルがイスラム圏とクロスオーヴァーしているのがよくわかる。

この技法は、後に19世紀末、
William de Morgan(ウィリアム・ド・モーガン)が復興して、
モリスやアーツ・アンド・クラフトのムーヴメントでも多用されることになる。

詳細は不明だけれど、同室に展示されていた宗教画。
レースの被り物(?)が目を引いた。

廊下になった部分の、

タペストリーやら、

インレイのキャビネット。

キャビネットの上の、翼はないけれど、多分、天使君。
などを見ながら、この次の部屋へ。
実はこの次の部屋が、
ここのパレスの中でも一番の見どころなのだった。

Coat of Arms Room(紋章の間)。

16世紀始めにManuel I(マヌエル1世)が増築したこの部屋の天井画が、
王を含めた主要ポルトガル貴族の紋章72枚なので、「紋章の間」と呼ばれている。

絢爛豪華。

彩色タイルの上部のモットー(?)の書体が、曲げ木っぽくて、
いかにも、マヌエル様式。


アズレージョ壁面装飾のテーマは、ハンティングやら、屋外のシーン。


ちょっと休憩の配偶者氏。

赤っぽいシャッターのパネリングとのコントラストが映えている。

次回もこの宮殿から、その他の部屋のイメージを。
Sintra National Palace(シントラ宮殿)
Map:
*************************
by KotomiCreations
KotomiCreations - Contrado shop item detail
(デジタル・プリント雑貨 - コントラド・アイテム詳細)
Page1, Page2
Labels: 場所
<< Home