Quinta da Regaleira (キンタ・ダ・レガレイラ), Sintra(シントラ)-1-
もうそろそろ、クリスマス前オーダーの疾風怒濤も収まってきたので、なんとか標本箱復帰で、再び真夏のような天候(実は5月初頭)の、リスボンの話を。
今回からは(クリスマスと多分新年も・・・多分挟んで)、リスボンから25kmほど西に出た、Sintra(シントラ)にある2つのパレスのイメージを。
最初はシンボリズムで満たされた、デコラティヴな庭園と屋敷のQuinta da Regaleira (キンタ ダ レガレイラ)のイメージをなんだけれども・・・、まずはこのシントラへ向かう行程の覚書から始まりますよ。

シントラは、以前標本箱に詰め込んだマフラより、少し近くて、
鉄道でアクセスできるのが便利。
ターミナルはLisboa - Rossio(リスボン・ロシオ)駅で、
ここから鉄道で46分、直通便が1時間に2本出ている。
そしてここ以外にも、山の中腹にパレスが3つ、城壁跡とミュージアムなどが点在していて、
リスボンからの日帰りミニトリップには最適な、こじんまりした町。
なので、結果的に観光激戦区になってしまっている。
(と、いうことは、行ってから気がついた。)

火曜日平日の朝10時頃、窓口に向かって延々並ぶのは、
すべて我々観光客。
地元の人は(これも少しは並ぶけれど)左に見切れている、
自動券売機で買っているが・・・この使い方というか、
最初に出てくる、チケットのゾーン選択が解らない・・・。
結果的に私たちは、券売機に挑戦して、後ろの地元人に手伝ってもらって、
シントラはゾーン外だから、ゾーン外を選択して、シントラを選ぶ・・・・
というようなプロセスだったと思うけれど、なんとかチケットを購入。

配偶者氏:「このチケット買うのに、この行列ですわ・・・ってブログに書いてくれ。」
あとで考えたら、出かける日程がわかっていたら、
夜とか、カウンターの空いている時間帯に、
事前にチケットを買っておくのがよかったのかも。
Netだと<このページ>のはずなのに、
リスボン・ロシオ - シントラ間のチケットが出てこない、
つまり、Netでは買えない???
なにかと、システムが合理的でない、
不思議の国ぶりを発揮するポルトガルでした・・・。

でもまぁ、20分程度でチケットを(比較的要領よく)入手して、
電車は、4番ホームから発車。

で、これがシントラの駅。
午前中に着いた時は、ほぼ満員の列車から降りる人で、大混雑。
とても写真が撮れる状況ではなかったので、
これは夕方の帰り際に撮ったもの。

ここもアズレージョ・タイルで彩られている。
ここからQuinta da Regaleira (キンタ ダ レガレイラ)へは、
20分程度坂道を登っていく。
この前日にビーチで、足の甲に全治3週間火傷に匹敵した
日焼けをしてしまって、足が腫れてうまく歩けなかったので・・・、

三輪タクシーTuk Tukに乗る。2人で€10だったと思う。
1時間ツアーだと€60程度取られるとどこかで読んだけれど、
歩きたくない時に、目的地に向かうだけなら、まぁまぁ、使える価格。
駅周辺にたくさんたむろしているので、つかまえやすくて便利。
乗る前に目的地を告げて、値段交渉は必要だけれど。

Tuk Tukだと、10分ぐらいで、キンタ ダ レガレイラ到着。
この門がエントランス。
ここで、WikiのJPができていなかったので、この屋敷+庭に関して、Wiki ENからあら訳を。
もともと、ポルト出身の富裕商人・レガレイラ子爵家の所有していたこの土地を、1892年にブラジル出身のCarvalho Monteiro(カルヴァル・モンティロ)が購入する。
彼はポルトガル出身の両親から遺産を相続して、また、それをコーヒーや宝石売買で増大させたことで、ポルトガルに戻り、この土地を購入して、興味を持つ神秘主義やシンボリズムの象徴を具現する、屋敷と庭園を建造することができるようになったのだった。
イタリアの建築家Luigi Manini(ルイギ・マニーニ)の設計で、錬金術や、フリーメイソン、テンプル騎士団、薔薇十字団といった秘密結社のシンボルを散りばめた、ゴシック、ルネッサンス、マヌエル様式が混在する、装飾的な建造物が4ヘクタールの敷地に、1904年~1910年に建造された。
1942年に、Waldemar d'Orey(ヴァルダマール・ドレ)が購入して、個人邸宅として使用した後、1987年に日本の Aoki Corporation(株式会社青木?)が所有した後、1997年にシントラ市が買い取り1998年から、一般公開されている。

エントランスのエリア。

奥に見えるのが屋敷で、手前に見えるのはチャペルの塔。
庭園を回る前にまずは、早いランチをとることにして、
カフェ・レストランエリアへ。


シーフードのタルタルステーキを食べたら、
これが爽やかで美味しかった。

水のない噴水と、ごちそうさまでした、の、配偶者氏。


早ランチの後は、まずスロープになった庭園を上っていく。
白藤が満開。

道の途中に、グロットー風の泉。

屋敷本館とは別に、管理人オフィスのような建物。

スロープを登っていくと、木々の間から、
山の上のCastelo dos Mouros(ムーア城)が見える。

最初に現れるフォリー。

ドラゴン・モチーフがいっぱい。

石造りの螺旋階段を上ると、上のテラス部分につながっていく。

これもまた神殿風。

そこから、中世の城のコートヤードをイメージしたと思われるテラスに出る。

次に、滝と吊橋のあるエリアへ。
建築家のルイギ・マニーニは舞台設計出身だそうで、
いかにもワーグナーオペラ(タンホイザー)にでも出てきそうな雰囲気。


その岩場の上から、またスロープを登ると、
螺旋階段の上部に着く。

それがどんどん地下に下って行く。

これが「(Initiation Well) イニシエーションの井戸」と呼ばれているもので、
ここから、また庭の別のエリアのグロットーに、地下道が繋がっている。
さすがに足が悪かったのと、この後、
もう一つパレスを見に行く予定だったので、
時間配分的に、地下道探索は省略した。
まだまだ次回も、この不思議庭園のイメージが続きますよ。
Quinta da Regaleira (キンタ ダ レガレイラ)
庭園内案内は<このページ>に。
地図:
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