Watts Chapel Revisited (ワッツ・チャペル再訪) -1-
前回ダーク・ウェーヴの話が出てきたら、そのご先祖様ともいえるデヴィッド・ボウイ氏がお亡くなりになりましたねぇ。
2年前のV&Aでの回顧展関連で、写真家・鋤田正義氏のロンドン個展の取材撮影を担当させてもらったことがあった<その経緯はこのページに>。 ボウイ氏・鋤田氏共々70年代パワーの再炸裂・・・なんて期待していただけに残念ですわ。鋤田師匠はお元気でご活躍くださいね^^。
いや、だからチャペル・・・というわけでもないのだけれど、昨年の夏Watts Galleryに納品した時に再度寄ってみたWatts Chapel (ワッツ・チャペル)のイメージを。
ここは随分以前に標本箱に詰め込んだことがあって<このページ>、解説はその昔の標本箱に丸投げ。
19世紀の画家ワッツの眠る墓地で、彼の晩年のアーティストの妻、メアリーによって企画デザインそして施工までされたもの。
前回の写真は7年も前のもので、まともに写真をやってなかった頃なので、ちょっと見るに耐えない。そんなわけで、今回はちゃんと一眼レフ持参で撮ってきた。
チャペルのある墓地の入口は、こんな風。
大きな木と、古風なゲートで守られている。
入り口を入ると、その先はなだらかな丘になっていて、
そこにチャペルが建っている。
どことなくビザンティン風な丸型のチャペルは、
メアリーのデザインの、レリーフ・レンガで飾られている。
彼女のスタイルは、ケルティック(ケルト風)アールヌーヴォーとも呼ばれる。
よく言われる話だけれど、絵画や彫刻で人物の顔を描くと、
制作した本人に似てしまう・・・とか。
この顔はとりわけ、デザインしたメアリーにそっくりなんだけど(笑)。
ベンチもテラコッタ焼き。
入り口のアーチも濃ゆい。
外側だけでも十分装飾的なのだけど、中がそれ以上に華麗。
正面の主祭壇。プラスター・レリーフにペイントされている。
それも、ゴールドなどのメタリック・トーンのペイントが使われているので、
暗い中で、光が入ると浮かび上がるような輝きを見せる。
窓の部分・・・
から、天井に向かって、装飾がつながったアーチになっている。
梁の部分にはセラフィム達が並ぶ。
一つ一つ少しずつ顔が違う。
4つのコーナーに立つ天使。
その下の壁面もびっしり天使で覆われている。
エネルギー/波動のタペストリー。
天使たちとともに織り込まれたメダリオンに描かれているのは、
聖人さん達・・・だと思う、多分。
まるでエナメル焼きのように、メタリックなペイントが浮かび上がる。
下地に銀箔か何かを先に貼リ込んだ上に、
油彩ペイントされているのかも。
もう一度外観を、裏の丘の上から。
最後に鐘を。
前回の標本箱の、ストリートヴューの地図が、
機能しなくなっていたので、もう一度ここに地図を貼っておくことに。
Watts Chapel Cemetery (ワッツ・チャペル墓地)
Down Ln, Compton, Guildford, Surrey GU3 1DN
Labels: 場所
<< Home