Chelsea Physic Garden (チェルシー・フィジック・ガーデン)
前回のCambridge University Botanic Garden (ケンブリッジ大学植物園)が、18世紀に創設された時に、大いに影響を与えた、と言われているのが、ロンドンの真ん中にある、Chelsea Physic Garden (チェルシー・フィジック・ガーデン)。
Physicというのは「薬」という意味で、直訳すると「チェルシー薬草園」ということになる。
ここは1673年にApothecaries’ Garden(薬剤園)として開設されたもので、1621年開設のオクスフォード大学植物園に次いで、UKでは2番めに古い植物園。
1.5ヘクタール(=3.7エーカー)、つまり前回のケンブリッジ大学植物園の10分の1サイズ(Pおじさんのル・シャトー敷地より小さい・・・)ながら、不動産の高騰で、ロンドンの中でも、今となってはもはや「一般人」が住めなくなった、高級住宅街チェルシーに、今でも健在に緑を保っている。
ここも6月に、ノルマンディー旅行の相棒Danaさんと訪れたので、今回はそのイメージを。
入口は東のSwan Walkにある。
Danaさんがここのメンバーなので、1人ゲストを同伴できる。
なので、私は同伴のゲストで、無料。
メンバーカードをDanaさんが見せると、エントランスのスタッフが、
「Welcome home.=おかえりなさい」と言って迎えてくれるのが、
アットホームで印象的。
近年、すっきりと見やすく整備されたエリア。
遠い昔(というのは、20世紀末の話)、訪れた時は、
なんだかボウボウにもっさりハーブの育つ秘密の庭だった。
それはそれで雰囲気があって面白かったけれど、
整備された空間も、また美しいもの。
途中にポクポク立てられた、この薬瓶達には、
薬草名や、薬としての効能等が解説されている。
壁に沿った棚で、スタンバイ中。
このディスプレイ、妙にかわいい^^。
向こうの方に覗いている彫像は、
医師だったSir Hans Sloane(ハンス・スローン卿)(1660-1753)。
1713年に、この庭園の敷地を含む荘園を購入し、
現在でもSloane Square(スローン・スクエア)等に名前が残っている。
1722 年に年間5ポンドの賃料で、当時この庭園を所有していた
Worshipful Society of Apothecaries(薬剤師協会)に貸し出される。
Wiki.jpによると、「賃料は現在もスローンの子孫に支払われている。」のだそう。
ポピーやら、
猛毒のトリカブトやら、
これは、なんだったっけ?
庭だけ見ていると、カントリーサイドに来ているようだけれど、
壁と狭い道を隔てて向こうは、住宅街。
この一角は温室や、苗を育てているエリア。
これは、敷地南側のテムズ川寄りにある、ロックガーデン。
この、ゲートの上の何やら怪しげな紋章は、
前述の薬剤師協会の紋章だと、後に判明。
実は・・・、9月のLondon Open House(建造物公開日)の時に、
公開されていた、この薬剤師協会のホールに、
Danaさんやら、コーネル展を見に来ていたPおじさんで訪れて、
ステキなアンティーク薬瓶の写真を散々とっておきながら・・・、
その後のHandmede@Amazon用写真、怒涛の撮影時に、
大混乱して、知らずに消去して、その上同じメモリーカード上に撮影して・・・、
二度とリカヴァリー不能状態に陥ってしまった・・・最低。
また、来年があるさぁ。また撮影に行ってやるぅ・・・。
今回はここのカフェで、アフタヌーンティーを予約していた。
カフェに向かう途中に出くわした、rambler rose(蔓バラ)。
覆いかぶさられた方の木はもう殺されてて・・・、
いまや、ただのバラの支柱になっているだけ。
ある日ごっそり、根こそぎ倒れなきゃいいけど(笑)。
いやぁ、蔓性の植物要注意。
こんな綺麗な顔して、厚かましい連中なんだな(笑)。
これがその、アフタヌーンティー。
炭水化物苦手なのに、いつも言葉の響きにやられて、
「アフタヌーンティー?いいねえ^^。」と、来てしまう。
(これって、上から下まで、フル炭水化物なんだよね・・・。)
ここのは、サンドイッチにハーブやスパイスが利いていて美味しかった。
甘いモノより、セイヴリー(オカズ系のもの)の方が好きかな。
ま、食べるというよりは、
友人と一緒だから喋りに来ているようなもの。
なかなか楽しめる。
最後に、ここの昔の地図を見つけた。
昔はテムズ川から、直接のランディングがあった様。
そして真ん中したの方は、池、かな?
小さい敷地ながら、ハーブ園だけあって、花の香りが癒し系。
ロンドンの喧騒に疲れたら、和みに来るのに最適の場所かも。
Chelsea Physic Garden
(チェルシー・フィジック・ガーデン)
66 Royal Hospital Road, Chelsea, London, SW3 4HS
開演時間:英文で<このページ>
入園料:英文で<このページ>
地図:
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