Wednesday, 21 October 2015

Chelsea Physic Garden (チェルシー・フィジック・ガーデン)

前回のCambridge University Botanic Garden (ケンブリッジ大学植物園)が、18世紀に創設された時に、大いに影響を与えた、と言われているのが、ロンドンの真ん中にある、Chelsea Physic Garden チェルシー・フィジック・ガーデン)。
Physicというのは「薬」という意味で、直訳すると「チェルシー薬草園」ということになる。
ここは1673年にApothecaries’ Garden(薬剤園)として開設されたもので、1621年開設のオクスフォード大学植物園に次いで、UKでは2番めに古い植物園。
1.5ヘクタール(=3.7エーカー)、つまり前回のケンブリッジ大学植物園の10分の1サイズ(Pおじさんのル・シャトー敷地より小さい・・・)ながら、不動産の高騰で、ロンドンの中でも、今となってはもはや「一般人」が住めなくなった、高級住宅街チェルシーに、今でも健在に緑を保っている。

ここも6月に、ノルマンディー旅行の相棒Danaさんと訪れたので、今回はそのイメージを。

Chelsea Physic Garden
入口は東のSwan Walkにある。
Danaさんがここのメンバーなので、1人ゲストを同伴できる。
なので、私は同伴のゲストで、無料。
メンバーカードをDanaさんが見せると、エントランスのスタッフが、
「Welcome home.=おかえりなさい」と言って迎えてくれるのが、
アットホームで印象的。

Chelsea Physic Garden
近年、すっきりと見やすく整備されたエリア。
遠い昔(というのは、20世紀末の話)、訪れた時は、
なんだかボウボウにもっさりハーブの育つ秘密の庭だった。
それはそれで雰囲気があって面白かったけれど、
整備された空間も、また美しいもの。

Chelsea Physic Garden

Chelsea Physic Garden
途中にポクポク立てられた、この薬瓶達には、
薬草名や、薬としての効能等が解説されている。

Chelsea Physic Garden
壁に沿った棚で、スタンバイ中。

Chelsea Physic Garden
このディスプレイ、妙にかわいい^^。

Chelsea Physic Garden

Chelsea Physic Garden

Chelsea Physic Garden

Chelsea Physic Garden
向こうの方に覗いている彫像は、

Chelsea Physic Garden
医師だったSir Hans Sloane(ハンス・スローン卿)(1660-1753)。
1713年に、この庭園の敷地を含む荘園を購入し、
現在でもSloane Square(スローン・スクエア)等に名前が残っている。
1722 年に年間5ポンドの賃料で、当時この庭園を所有していた
Worshipful Society of Apothecaries(薬剤師協会)に貸し出される。
Wiki.jpによると、「賃料は現在もスローンの子孫に支払われている。」のだそう。

Chelsea Physic Garden
ポピーやら、

Chelsea Physic Garden
猛毒のトリカブトやら、

Chelsea Physic Garden
これは、なんだったっけ?

Chelsea Physic Garden
庭だけ見ていると、カントリーサイドに来ているようだけれど、
壁と狭い道を隔てて向こうは、住宅街。

Chelsea Physic Garden
この一角は温室や、苗を育てているエリア。

Chelsea Physic Garden

Chelsea Physic Garden

Chelsea Physic Garden
これは、敷地南側のテムズ川寄りにある、ロックガーデン。

Chelsea Physic Garden
この、ゲートの上の何やら怪しげな紋章は、
前述の薬剤師協会の紋章だと、後に判明。
実は・・・、9月のLondon Open House(建造物公開日)の時に、
公開されていた、この薬剤師協会のホールに、
Danaさんやら、コーネル展を見に来ていたPおじさんで訪れて、
ステキなアンティーク薬瓶の写真を散々とっておきながら・・・、
その後のHandmede@Amazon用写真、怒涛の撮影時に、
大混乱して、知らずに消去して、その上同じメモリーカード上に撮影して・・・、
二度とリカヴァリー不能状態に陥ってしまった・・・最低。
また、来年があるさぁ。また撮影に行ってやるぅ・・・。

Chelsea Physic Garden
今回はここのカフェで、アフタヌーンティーを予約していた。
カフェに向かう途中に出くわした、rambler rose(蔓バラ)。
覆いかぶさられた方の木はもう殺されてて・・・、
いまや、ただのバラの支柱になっているだけ。
ある日ごっそり、根こそぎ倒れなきゃいいけど(笑)。
いやぁ、蔓性の植物要注意。

Chelsea Physic Garden
こんな綺麗な顔して、厚かましい連中なんだな(笑)。

Chelsea Physic Garden
これがその、アフタヌーンティー。
炭水化物苦手なのに、いつも言葉の響きにやられて、
「アフタヌーンティー?いいねえ^^。」と、来てしまう。
(これって、上から下まで、フル炭水化物なんだよね・・・。)
ここのは、サンドイッチにハーブやスパイスが利いていて美味しかった。
甘いモノより、セイヴリー(オカズ系のもの)の方が好きかな。
ま、食べるというよりは、
友人と一緒だから喋りに来ているようなもの。
なかなか楽しめる。

Chelsea Physic Garden
最後に、ここの昔の地図を見つけた。
昔はテムズ川から、直接のランディングがあった様。
そして真ん中したの方は、池、かな?

小さい敷地ながら、ハーブ園だけあって、花の香りが癒し系。
ロンドンの喧騒に疲れたら、和みに来るのに最適の場所かも。


Chelsea Physic Garden 
(チェルシー・フィジック・ガーデン)

66 Royal Hospital Road, Chelsea, London, SW3 4HS

開演時間:英文で<このページ
入園料:英文で<このページ

地図:









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