Cambridge University Botanic Garden (ケンブリッジ大学植物園)
宣伝広告の合間を縫って(笑)、夏のケンブリッジ旅行の最終回は、Cambridge University Botanic Garden (ケンブリッジ大学植物園)のイメージを。
ケンブリッジ大学が、植物園を開設する構想は、16-17世紀以来あったのだけれど、18世紀の1760-63年にようやく実現する。
しかしそれはまだ、現在の植物園の場所ではなくて、町の中心部の5エーカーの土地の中。
次回に標本箱に詰め込もうかと考えている、ロンドンのチェルシー・フィジック・ガーデンから、多大な影響を受けて、医薬学科の学生の研究のための薬草を中心に栽培されていた。
1846年に、現在の敷地に移動するが、40エーカーの敷地が購入されたにもかかわらず、予算不足で当初は20エーカーのみが建造され、後の半分はallotments(アロットメンツ)と呼ばれる貸出農園として使われていたのだとか。
1870年代までには、現在見られるような、温室やロックガーデン、希少種の栽培が完成されたのだそう。
メインの入口、Brookside Gate(ブルックサイド・ゲート)
近くにショップがあって、苗の販売も。
6月半ばのこの頃は、ちょうどジギタリスが満開。
通称 foxgloves(フォックスグラブ)で、「狐のてぶくろ」。
かわいい名前の割には、猛毒なので、取り扱い注意なのだそう。
ボーダーの植え込みの後ろには、森のように鬱蒼とした木々のエリア。
まずは、19世紀建造の温室へ向かっていく。
Kew Garden(キュー・ガーデン)の壮大な鉄骨の温室と違って、
ここのはこじんまりとした木造の温室。
それでも、19世紀ものなので、ディティールに味がある。
サボテンやら、
高山植物やら、
亜熱帯植物やら、温室のブロックごとに、
違った気候に設定されている。
ブーゲンビリアが華やか。
温室を出た後は、入口側に少し戻って、水辺沿いに歩いて行く。
その先には、池が広がっている。
その後ろには、池を作った時に掘り出した土で築かれた、ロックガーデン。
UKの中でも、初期のものだそう。
無事ずいぶん大きくなった、鴨のヒナたち。
ロックガーデンでは、カリフォルニア・ポピーが満開。
敷地のちょうど真ん中あたりに噴水が。
東の方のエリアは、ワイルド・ガーデン風だったり、
香草類が集められた「香りの庭」。
一周りして、日が傾き始めたころに、
カフェでお茶をまったり。
このカフェから、北東の角の、
Station Road Gate(ステーション・ロード・ゲート)を出ると、
ケンブリッジ駅まで、歩いて10分弱。
ここから、ロンドンへと帰路についた。
Cambridge University Botanic Garden
(ケンブリッジ大学植物園)
1 Brookside, Leaf Cambridge, CB2 1JE
開園情報は、英文で<このページ>。
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